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第32号(平成28年10月10日発行)学生起業家 椎木里佳さん

2016/10/13

まずは目標を見つけること!
それが進路選択の第一歩

学生起業家 椎木里佳さん























 中学生や高校生など、現役の女子生徒をターゲットにした商品やブランドのプロデュース事業を展開している株式会社AMF(本社東京・港区)。その社長として忙しい日々を過ごしているのが椎木里佳さんです。高校時代は〝女子高生起業家〞として脚光を浴び、現在は慶應義塾大学文学部に通い、事業と学業を両立させています。
 高校生のみなさんよりひと足早く大学生になった椎木さんを訪ね、これまでの〝進路〞にまつわるエピソードや進路選択を控える高校生のみなさんに応援メッセージをいただきました。



若干15歳の若さで起業家に背中を押したのは父の助言
 
私が起業することを決心したのは中学1年生の12歳の時でした。
 もともと、「アプリの開発」や「アイドルのプロデュース」、さらには「映画監督」といった、将来挑戦してみたいと思える〝夢〞がたくさんありました。
 でも、そうした仕事に就くには実際にその分野の事業を展開している会社に入社をして、経験を積んでいかないといけない。そう考えると、「自分の目標は一体いつになったら達成できるのだろう?」と、不安な気持ちになってしまったんですね。そこで、起業家の父に「どうすれば早く自分のやりたい仕事に携われるのか?」ということについて相談し
てみました。すると、「起業をすれば、自分のやりたいことを何でもすることができるよ!」と、アドバイスをしてくれて。その時に「よし、それだ!」と、決心しました。
 「起業」というフレーズを聞いた時は、多分、雷にドーンと打たれるとはこういうことなんだろうなというような感覚に襲われ、運命を感じました。
 そして、中学3年生の15歳の時に株式会社AMFを設立したのです。AMFというのは、椎木家に代々伝わる「appreciation(感謝)」「modesty(謙虚)」「fullpower(全力)」の頭文字から取りました。AMFという社名に関しては、父はものすごく喜んでくれていたと聞いています。



●商品開発などのアドバイスを行う「JCJK調査隊」を運営
 株式会社AMFは、ひと言で言うとガールズマーケティングの会社です。現在、「JCJK調査隊」という組織を運営していて、メンバーとして活躍している全国の女子中・高生と一緒にクライアントである企業からの依頼に応えるビジネスを展開しています。
 例えば、「女子中・高生をターゲットにした商品の開発を進めているが、デザインを決めかねている。現役生徒の率直な意見を聞きたい」という依頼が舞い込めば、「JCJK調査隊」がLINEなどを使って、アンケート調査を実施。その結果をクライアント企業に戻しつつ、商品開発のアドバイスなどを行っています。
 特に調査方法については、基本的に対面ではないネットを使ったアンケートというこだわりもあります。それは、実際の対面アンケートでは友人たちと相談しながら回答してしまうケースが意外と少なくないのですが、LINE などであれば、時間がある時に1人で回答してくれることがほとんどなので、鮮度の高い女子生徒の率直な意見を収集することが可能だからです。ですから、現在のアンケート方法に関しては自信を持ってクライアント企業にフィードバックしています。
 このほかにも、座談会の企画や実施など、幅広い事業を展開させています。



現在は学業と仕事で忙しい毎日。今後の目標は22歳で株式上場!
 いまは学生起業家ということで、大学での授業と仕事を両立しているため、非常に忙しい毎日を送っています。大学は週4日のペースで通い、仕事は週7日で働いています(笑)。もちろん、自分が好きなことを仕事にしていますので、辛いと思ったことはほとんどありません。
 ただ、毎日が忙しいため、キャンパスライフはまだ完全にはエンジョイできていないですね。大学生といったら、サークル活動で友人の輪を広げたり、合コンに参加したりということも想像していたので…。
 また、文学部は2年次から専門の専攻を決めることになるので、いまから自分の興味のある分野を決めていきたいと考えています。勉強も仕事も全力で頑張りたいんです。
 今後の目標については、まずは私が22歳になる2020年までに株式会社AMFの上場を果すということ。現時点の株式上場の最年少記録は株式会社リブセンス(本社東京・品川区)の村上太一代表取締役社長の25歳です。
 22歳は設立7年目になりますから、大学を卒業するその時までには株式上場を果たし、最年少記録を更新するつもりで頑張っています。



現役高校生のみなさんは目標を持って進路選択を
 
進路選択を控える高校生のみなさんには、まずは目標を見つけて欲しいということを伝えたいです。
 高校生活は3年間しかありませんので、ダラダラと過ごしているとあっという間に終わってしまいます。この大切な時期にしっかりと自分の進むべき進路を見つければ、卒業後の人生もきっと豊かになるはずです。
 私は15歳で起業をする時に、周りの方から反対もされました。「就職してたくさん経験を積んでから起業をすればよいのに」って。でも、早くから自分のやりたいことをしたいと思っていたので、その反対を押し切って起業を実現させました。両親が起業を応援してくれたことが大きかったように思います。そして、現在は私のやりたい仕事ができているので、毎日がとても楽しく充実しています。
 おそらく、高校生のみなさんにとって将来のビジョンを描くことは簡単なことではないと思います。そうした人は「語学力を上げる!」とか「彼氏・彼女を作る!」といったことでも構わないと思います。そうした小さな目標から一歩ずつクリアして、充実した高校生活を送りながら、自分の将来と真剣に向き合えば、納得のいく進路選択が実現できると思います。



しいき・りか●

1997年、東京都出身、18歳。株式会社AMF 代表取締役社長。中学3 年時に株式会社AMFを創業。現在、慶應義塾大学文学部在学中。総勢80人の女子中高生で組織される「JCJK調査隊」を率い、10代のマーケティング調査、アドバイス等をナショナルクライアントを中心に提供。また、スマートフォン向けアプリ開発などの事業活動を展開。起業家としてだけではなく、TBS系列「サンデー・ジャポン」準レギュラー・「NEWSな2人」など、若者代表としてのメディア出演も多数。



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