162号
2018/12/14
早くも今年が終わろうとしている。日は短くなり、寒さは増すばかりだ。受験勉強はもちろん、体調管理も油断せずに徹底したい▼一年のうち、最も日が短い冬至は、今年は12月22日だと聞く。中国が発祥とされる冬至は「一陽来復」とも呼ばれる大きな祭日のことだという。だからなのだろう、家族と餃子や団子を食して祝う風習がある。日本では身体を温めるゆず湯や小豆の入った冬至がゆを食べる。南瓜、大根などの「ん」がつく食べ物を食べると運気が上がるとも伝わる▼年末にかけての模試でなかなか思い通りの結果に結びつかず、寒い思いをしている受験生も少なくないだろう。しかし、焦りは禁物だ。都市伝説の類ではないだろうが、勉強の効果が表れてくるのは3カ月後だという。一陽来復には、冬が去り春に向かうことにちなみ、この日を境に運気が上昇するという意味も込められている。成果は必ず出るはずだと思って乗り切って欲しい▼年が明ければ目前にセンター試験が控えている。受験勉強もいよいよ大詰めになり、心身ともに緊張感は高まり続けているに違いない。そんな時は一度ペンを置き、ゆず湯と美味しい料理でリフレッシュするのも大事だと考えたい。
[news]