トップページ >連載 「高校生のための大学政策」
連載 「高校生のための大学政策」
矢野 眞和(やの まさかず)工学博士。専門は高等教育政策、社会工学、教育経済学。著書に『大学改革の海図』(玉川大学出版部)など多数。
-
二人に一人が進学するようになったから、もはや大学は多すぎる。大学「全入」は、大学「過剰」の証だ。そう思う人が大勢のようだ。しかし、このように考えるのは大間違い…
-
大学時代の学習が、卒業後の学び習慣として持続し、その効果が所得の増加に結びつく。それが5大学の卒業生調査から浮き彫りにされる太い線だ。この分析結果は、かなり面…
-
連載⑥で指摘した大学政策の三段跳びを確認しておこう。ホップは、進学の機会を平等化すること。ステップが、入学後の教育の質と学力向上。そして、ジャンプが教育の成果…
-
大学が教育熱心になり始めたのは、とてもいいことだが、まだ十分だとはいえないし、改善する努力を重ねなければならない。相変わらず遊びほうけている学生がいるのも事実…
-
30年ほど前の話だが、大学の教授法に関する研究会に参画したことがある。そのころには、大学人がこうしたテーマを正面から取り上げることはほとんどなかった。日本の大…
-
高校生のための大学政策を考えるための第一歩(ホップ)は、進学機会を平等にすることだ。それに次ぐステップが、入学後に学ぶ教育の内容と学力の向上。専門用語では、教…
-
学力があるにもかかわらず、そして、大学に行きたいと思っているにもかかわらず、進学しない高校生がいる。なぜか。とても重要な問いだと私は考えているが、世間の関心事…
-
現在の大学改革では、「質とアウトプット」に議論の焦点が集まっている。そして、大学は多すぎるほどまで拡大したから、量ではなく質を向上させる制度的改革を実施すべき…
-
なぜ、これほどまでに長く教育改革が続いているのか。不思議に思っていいはずだが、誰もそんな疑念をもたず、改革の旅は終わりそうにない。それが、教育という営みのサガ…
-
日本の大学は、「社会のための大学」から「個人のための大学」に大きく変質した。しかし、この流れに沿って未来を構想するのは、賢明な策ではない。むしろ逆に、「社会の…
-
「大学は誰のためにあるの?」と質問されたら、どのように答えるだろうか。そのようなアンケート調査をみたことはないが、一度試みたら面白いかもしれない。常識的に考え…