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175号

2020/01/17

 正月といえば、初詣やお節料理、羽根つき、箱根駅伝など多くの楽しみが用意されている。大詰めを迎えつつある受験勉強の気分転換となるひと時を過ごした受験生も多いかもしれない▼正月は元来、その年の豊穣を司り、新年の幸せをもたらすとされる年神様を迎える行事のことだ。門松は年神様が迷わないための目印、注連縄は神聖な場所と不浄な外界を区別するためなど、年神様から幸運を授けていただくためにさまざまな風習が定着したと聞く▼とりわけ鏡餅は年神様が宿るものとされ、お供えものとして各家庭で飾られ、関東では1月11日、関西では20日に鏡開きが行われる。こうした正月行事は、前年に区切りをつけて新年を迎え、運気を高める意味でも重要な節目となる。鏡開きで年神様が宿った餅を食すことで力を分けていただくと、実りのある一年にできる気がする▼大学入試センター試験が目前に迫り、いよいよ受験シーズンも本番を迎える。緊張や不安にさいなまれる受験生も少なくないだろう。そうした日々が続く中では気持ちの切り替えも重要であるに違いない。これまでの努力と共に、運気が上がったであろう自分を信じ、前向きに試験に臨むようにしたい。

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