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第50号(令和3年4月30日発行)日向坂46・小坂菜緒さん

2021/05/07

進路選択は「自分の夢を探す道」
前向きに自分の将来と向き合って!!

日向坂46 小坂菜緒さん

































 国民的アイドルグループ・日向坂46のメンバーとして大活躍中の小坂菜緒さん。小坂さんが出演する映画「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」が全国で近日公開されます。
 小坂さんを訪ね、これまでの人生ストーリーや映画の見どころをおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんに応援メッセージをいただきました。


中学時代はバレーボールに青春を捧げる ひらがなけやきのライブ鑑賞が人生の転機
 幼少期から活発で、小学生の時は学校から帰るとすぐに家を飛び出して公園で遊ぶような、とても元気な少女でした。また、習い事として水泳とそろばんを習っていました。
 中学校に進学後はバレーボール部に入部をしました。相手のスパイクを止めるブロックが比較的得意でしたので、ポジションはセンターを任されていました。決して強くはありませんでしたが、毎日練習に打ち込み、自分たちの代では副キャプテンを務めていました。周りの部員や後輩たちにも目を配りながら、バレーボールに青春を捧げたことが良い思い出として心に残っています。
 転機が訪れたのは中学3年生の時でした。もともとアイドルが大好きだったこともあり、欅坂46(現・櫻坂46)の妹グループとして活動していた「ひらがなけやき」のライブを観に行く機会がありました。その時はライブビューイングという形で、直接ライブ会場にいたわけではありませんが、大画面を通してひらがなけやきの圧巻のパフォーマンスを観ることができました。その経験がきっかけとなり、「私、このグループでアイドルをやりたい!」と思い、ひらがなけやきの2期生オーディションを受けようと考えました。
 その後、家族に「ひらがなけやきのオーディションを受けようと思っているけど、良いかな?」と、相談をしてみました。家族からは「やってみたいなら、挑戦してみたら」と、応援してくれました。そして、ひらがなけやきのオーディションに申し込み、幸いにも最終合格者の9人の中に選ばれ、アイドルとしての第一歩をスタートさせることができました。


アイドル活動が忙しかった高校時代 仕事の合間を縫って学業も頑張る
 オーディションに合格した後は、担任の先生とどのような高校に進学したら良いのかを相談しながら決めました。そして無事に高校に合格することができ、中学校を卒業する時には校長先生が「小坂さん、アイドルになるんだってね。これからも頑張ってね!」と激励してくださるなど、とても温かい中学校でした。
 高校に進学を果たしましたが、考えていた以上にアイドル活動が忙しく、なかなか学校に行くことができませんでした。高校からは出席要件を充足する方法として課題が多く出され、仕事現場に持ち込んで休憩の合間に取り組んだり、教科書に目を通したりするなど、自分なりにアイドル活動と勉強を両立させる努力をしていました。もちろん、お仕事がない時には学校にも通っていました。限られた日にしか高校に行けなかったからこそ、登校した時は先生やクラスメイトたちと話すのがとても楽しみでした。


唯一の女子高校生テストジャンパーを熱演 裏方の存在や想いを感じ取って欲しい
 私が出演をしている映画「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」が近日公開になります。この映画は、1998年の長野オリンピックを舞台に、日本がスキージャンプのラージヒル団体で金メダルを獲得した舞台裏の実話に基づいた感動物語です。この映画で唯一の女子高校生テストジャンパーの小林賀子を演じています。
 1998年当時、私自身はまだ生まれていませんでしたが、日本が金メダルを獲得したということは知っていましたので、出演のオファーをいただいた時はとても光栄に思いました。
 25人のテストジャンパーの中で、女性ジャンパーは私だけという環境でしたので、最初は「男性俳優のみなさんとうまくやっていけるかな」と、不安のほうが大きかったように思います。しかし、主演の田中圭さんをはじめ、山田裕貴さんらが現場を盛り上げてくださり、実際にはとても楽しく撮影に臨むことができました。
 また、撮影が行われたのは長野オリンピックが実際に行われた白馬ジャンプ競技場でしたので、最初はジャンプ台に上るのをとても怖く感じていましたが、普段の生活では経験できない貴重な機会になりました。この映画を通して、表舞台で活躍している人の裏にはたくさんの人たちの存在や想い、努力があるということを感じ取っていただければ嬉しく思います。


夢だったアイドルになり毎日が充実 興味のあることにはチャレンジを
 私はみなさんよりも早い中学3年生の時に自分自身の進路を決めました。決断に際してはとても迷いましたし、「オーディションに落ちたらどうしよう」と不安に思った時もありました。しかし、いまは夢だったアイドルになることができ、毎日がとても充実しています。
 高校生のみなさんは、これから本格的に進路を決めていかなければいけない時期に差しかかっていると思います。人によっては「まだやりたいことが見つからない……」と焦ってしまっているかもしれません。でも、進路選択は「自分の夢を探す道」というふうに捉えてみたら、きっと前向きに自分の進路と向き合うことができるような気がします。
 私自身、ひらがなけやきのライブを観たことがきっかけとなり、人生が大きく変わりました。自分の興味・関心が将来につながるケースもあります。少しでも興味のあることがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。みなさんのこれからの進路が素晴らしいものになるよう、陰ながら応援しています。



こさか・なお●平成14(2002)年9月7日生まれ、大阪府出身。国民的アイドルグループ・日向坂46のメンバー。平成31(19)年3月27日にリリースされた日向坂46の1stシングル「キュン」でセンターポジションを務める。以降、4作連続でセンターポジションを務めるなど、グループの中心的存在として活躍。近日公開の映画「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」では唯一の女子高校生テストジャンパーである小林賀子役で出演を果たすなど、今後のさらなる活躍が期待されている。




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