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第52号(令和3年10月5日発行)女優・志田彩良さん
2021/10/14
やりたいことや進みたい道を見つけて、
その目標の達成に向けて頑張ろう!
女優 志田彩良さん
TBSテレビの日曜劇場「ドラゴン桜」に生徒の小杉麻里役として出演し、一躍注目を集めた女優の志田彩良さん。10月15日からは、志田さんが主演する映画「かそけきサンカヨウ」が全国で公開予定です。
志田さんを訪ね、これまでの人生ストーリーを振り返ってもらうと共に、進路選択を控える高校生のみなさんに応援メッセージを送っていただきました。
志田さんを訪ね、これまでの人生ストーリーを振り返ってもらうと共に、進路選択を控える高校生のみなさんに応援メッセージを送っていただきました。
兄の背中を追いかけた幼少期 スカウトされて芸能事務所へ
私は神奈川県の藤沢市で生まれ育ちました。3歳年上に兄がいるのですが、幼少期は兄の背中を追って真似ばかりするような子どもでした。
負けず嫌いな性格だからなのか、兄がゲームをしている時は一緒になってゲームをし、兄に勝てるまでゲームをしていた記憶が良い思い出として心に残っています。
また、習い事は体操やフラダンス、水泳、さらにはソフトテニスなど、さまざまなことを経験させてくれました。
負けず嫌いな性格だからなのか、兄がゲームをしている時は一緒になってゲームをし、兄に勝てるまでゲームをしていた記憶が良い思い出として心に残っています。
また、習い事は体操やフラダンス、水泳、さらにはソフトテニスなど、さまざまなことを経験させてくれました。
転機が訪れたのは小学校6年生の時です。母がインターネットに投稿していた私の写真を、いまの事務所のスタッフの方が偶然見て、スカウトされました。実は、以前にも何度かスカウトされたことはあったのですが、その時はそこまで芸能界に対して強い気持ちがなかったため、丁重にお断りをしていました。でも、小学校5年生の頃から、テレビなどで活躍するタレントのみなさんがとてもカッコ良く見えてきて、「芸能界の仕事って楽しそう」と、漠然と憧れを抱くようになりました。そのため、インターネットの写真を見たということで6年生の時にオファーをいただいた際は、「挑戦してみたい」という気持ちが勝り、家族とも相談をして芸能界に入ることになりました。
体育祭で味わった達成感 青春を謳歌した高校時代
中学校に進学してからは、学校生活と芸能活動を両立させる生活を送ることになりました。その中学生時代で最も印象に残っているのが体育祭です。特に、チーム対抗のマスゲームには、とても力を入れました。マスゲームは集団で行う体操演技のことで、屋上から見た時にハートなどの決められた形が美しくできるように何度も立ち位置や動きの練習を繰り返し、曲に合ったオリジナルの振付を私たち生徒同士で考えるなど、自分なりに当日までにたくさん試行錯誤をしました。そのため、運動会が終わった後はチームのみんなと大きな達成感を味わうことができました。
高校は、海が近い学校に進学しました。仲の良い友人たちとよく帰り道に海に寄って、制服のまま海に飛び込んだりするなど、まるで青春漫画の1シーンのようなことをしていました(笑)。下校中に友人たちとその日の出来事の話をしたり、ふざけ合ったりしていたのが、とても楽しくて貴重な時間だったと思います。また、クラスには野球部で頑張っている友人もいたので、野球部の試合の応援に行ったことも高校時代の良い思い出の一つとして懐かしく心に残っています。
高校は、海が近い学校に進学しました。仲の良い友人たちとよく帰り道に海に寄って、制服のまま海に飛び込んだりするなど、まるで青春漫画の1シーンのようなことをしていました(笑)。下校中に友人たちとその日の出来事の話をしたり、ふざけ合ったりしていたのが、とても楽しくて貴重な時間だったと思います。また、クラスには野球部で頑張っている友人もいたので、野球部の試合の応援に行ったことも高校時代の良い思い出の一つとして懐かしく心に残っています。
今泉監督の作品で主演に抜擢 さまざまな役をこなせる女優へ
10月15日からは、映画「かそけきサンカヨウ」が全国で公開予定です。私は主人公の国木田陽役で出演をさせていただいています。
本作の今泉力哉監督とは、いまから3年前、2018年公開の「パンとバスと2度目のハツコイ」という作品で初めてご一緒させていただきました。その作品の打ち上げの時に、「いつか志田さんの主演映画を撮りたいと思っているから、その際はよろしくね」と、温かい言葉をかけていただいたことがあって、その瞬間から今泉監督の作品で主演を務めるということが私の中の目標の一つになっていました。なので、こんなにも早く夢が実現したことにとても驚きましたし、今泉監督には感謝の気持ちで一杯です。
映画は、幼い頃に母親と別れた主人公の少女・陽が、早くから大人にならざるを得なかった成長過程を、父親や新しい家族との間に生じる確執と交流、そして同級生・清原陸との“淡い恋愛感情”を交えたストーリーとして鮮やかに描き出しています。同級生の陸は「ドラゴン桜」で共演した俳優の鈴鹿央士さんが演じていらっしゃっていますので、少しでも興味のある高校生のみなさんは、劇場に足を運んで観賞していただければ嬉しく思います。
いまは、女優として数多くの作品に出演させていただけていることに大変感謝しています。今後は、「志田彩良ならこの役」といった一面的なイメージを持たれるのではなく、「志田彩良ならこの役もできるし、全く別の役もこなせるよね」と期待されるような、さまざまな役を安心して任せていただける女優を目指して頑張っていきます。そのためにも、まずは現在与えられている作品の役を一つひとつていねいに演じていき、女優としての幅をより一層広げていけたらと考えています。
本作の今泉力哉監督とは、いまから3年前、2018年公開の「パンとバスと2度目のハツコイ」という作品で初めてご一緒させていただきました。その作品の打ち上げの時に、「いつか志田さんの主演映画を撮りたいと思っているから、その際はよろしくね」と、温かい言葉をかけていただいたことがあって、その瞬間から今泉監督の作品で主演を務めるということが私の中の目標の一つになっていました。なので、こんなにも早く夢が実現したことにとても驚きましたし、今泉監督には感謝の気持ちで一杯です。
映画は、幼い頃に母親と別れた主人公の少女・陽が、早くから大人にならざるを得なかった成長過程を、父親や新しい家族との間に生じる確執と交流、そして同級生・清原陸との“淡い恋愛感情”を交えたストーリーとして鮮やかに描き出しています。同級生の陸は「ドラゴン桜」で共演した俳優の鈴鹿央士さんが演じていらっしゃっていますので、少しでも興味のある高校生のみなさんは、劇場に足を運んで観賞していただければ嬉しく思います。
いまは、女優として数多くの作品に出演させていただけていることに大変感謝しています。今後は、「志田彩良ならこの役」といった一面的なイメージを持たれるのではなく、「志田彩良ならこの役もできるし、全く別の役もこなせるよね」と期待されるような、さまざまな役を安心して任せていただける女優を目指して頑張っていきます。そのためにも、まずは現在与えられている作品の役を一つひとつていねいに演じていき、女優としての幅をより一層広げていけたらと考えています。
迷った時にはまず“挑戦”! 努力するプロセスが成長に
進路選択を控える高校生のみなさんに対しては、自分のやりたいことや進みたい道を見つけて、それに向かって頑張って欲しいとエールを送ります。私自身、「迷ったり悩んだりした時はとりあえずやってみる」ということをモットーにしていて、興味のあることでやろうかどうか悩んだ時はまず挑戦するように心がけています。挑戦しなかった後悔よりも、挑んでみたものの失敗してしまった後悔のほうが納得できると思いますし、自分自身の成長にもつながるはずです。まずは興味のある仕事や職業を調べてみて、少しでも惹かれるものがあれば、その目標に向かって挑戦してみましょう。みなさんのこれからの人生や進路が素晴らしいものになるよう、陰ながら応援しています。
しだ・さら●
平成11(1999)年7月28日生まれ、神奈川県出身。小学校6年生の時にスカウトされ、芸能界入り。ファッション雑誌『ピチレモン』の専属モデルとして活躍し、平成26(2014)年に短編映画「サルビア」で女優デビュー。以後、TBSドラマ「チア☆ダン」や「ドラゴン桜」など、数多くの話題作に出演。10月15日公開の映画「かそけきサンカヨウ」では、主演の国木田陽役に抜擢されるなど、今後の活躍がますます期待される女優の一人。
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