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第55号(令和4年7月10日発行)女優・鳴海唯さん

2022/07/21

高校生のみなさんには無限の可能性が広がっています
周りに流されず、なりたい自分を目指して突き進もう!

女優 鳴海唯さん


































 NHK連続テレビ小説「なつぞら」をはじめ、テレビドラマやCMなどの数々のメディアに出演し、いま大きな注目を集めている女優の鳴海唯さん。
 鳴海さんを訪ね、これまでの人生ストーリーをおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんに向けて応援メッセージを送っていただきました。


青春を謳歌した中学・高校時代 映画のエキストラ参加が転機に
 私は兵庫県の西宮市で育ちました。幼少期から好奇心旺盛で、「宇宙飛行士になって宇宙に行きたい」「パン屋さんで美味しいパンを作ってみたい」など、将来の夢が毎年変わるほどさまざまなことに興味や関心を持つ女の子でした。また、体操クラブや習字、英会話、塾など、たくさんの習い事も経験させてもらっていました。
 転機が訪れたのは小学校高学年の時です。上野樹里さんと玉木宏さんが主演した映画「のだめカンタービレ最終楽章」を映画館で鑑賞しました。その作品にとても感銘を受け、役者の仕事に漠然と興味を抱くようになりました。もちろん、当時はまだ小学生でしたから、特に行動に移すことはせず、そのまま地元の中学校に進学。役者への思いは胸に秘めたまま、中学時代はバレーボール部に入部し、主にリベロとして部員たちと共に勝利を目指して頑張っていました。
 所属していたバレーボール部は練習がとてもハードだったこともあり、高校では違う部活動に入ろうと考え、高校進学後は軽音楽部に入部しました。いつか人前に立つ仕事をした際に役に立つと思い、ボーカルに挑戦。文化祭ではいきものがかりやback numberといった人気アーティストの方々の歌を披露したことが良い思い出として心に残っています。
 そして進路を決める高校3年生になり、どの大学の学部・学科に進学しようかと真剣に悩み始めました。役者への憧れも心の中にありましたので、東京の大学に進学をすれば道が拓けるのではないかと考え、予備校に通いながら受験勉強を頑張っていました。しかし、残念ながら思うような結果を残すことはできず、舞台芸術について学べる地元の大学に進学することになりました。
 大学入学後の1年生の時に、偶然インターネットで映画「ちはやふる―結び―」のエキストラを募集していることを知りました。撮影場所は滋賀県で、私の住んでいた地域からそこまで遠くありませんでしたから、思い切って応募して参加することにしました。その時に、大ファンだった広瀬すずさんや上白石萌音さんといった同世代の方々の演技を間近で見たことに触発され、「女優になりたい!」という思いがより一層強くなりました。
 映画の撮影は五日間ほどあり、その撮影期間中に自分で調べて芸能関連のオーディションに応募してみることにしました。その後、役者を目指せる養成所に入所することになり、大学を中退して養成所で稽古を重ね、幸運にも女優としてのキャリアをスタートさせることができました。


一日警察署長で地元の人々に恩返し 元気を与えられる女優になりたい
 現在は女優としてテレビドラマや企業のCMなど、数多くのお仕事をいただき、充実した日々を過ごしています。
 今年の4月には地元・西宮警察署の一日警察署長に任命され、交通安全を呼びかける仕事も行いました。女優のお仕事を始める少し前に、仲の良かった高校の同級生たちと旅行に行ったのですが、その時に海辺で「実は芸能のお仕事をすることになりました。いつか仕事で地元に帰ってくるから待っててね」と、みんなと約束をしました。一日警察署長を務めた際は、一緒に旅行に行った友人や家族など、知り合いが大勢駆けつけてくれ、地元の人々に恩返しができたような気がしてとても嬉しい気持ちになりました。
 今後も映画やテレビドラマ、舞台、CM、イベントなど、いただいたお仕事一つひとつを全力でこなしていき、応援してくれる方々や見てくれている人たちに対して少しでも元気や勇気、幸せを届けられるように、これからも頑張っていきたいと思っています。


挑戦することに遅過ぎることはない 自分の夢や目標に向かって頑張って
 進路選択を控える高校生の方々にお伝えしたいのは、みなさんには無限の可能性が広がっているということ。私自身、高校生の時は進路についてとても悩み、たくさんの進路情報誌を読んで将来について考えていました。周りに芸能界を目指すような友人はいませんでしたから、家族や先生、友人に夢を打ち明けることもなかなかできませんでした。芸能のお仕事というと、「子役時代から経験を積んでいないとなれないかな」「高校生から目指すのは遅いかな」など、不安な気持ちになった時もありました。しかし、いざ行動に移してみると、決してそのようなことはありませんでした。挑戦することに遅過ぎることはないのだと身をもって実感しました。
 周りの人たちと違う進路に進もうとする時、不安な気持ちが押し寄せてくることがあるかもしれません。しかし、人生を切り拓いていくのはみなさん自身です。人の意見やアドバイスは参考にしつつも、最終的には自分の進みたい道に向かって突き進んでいってください。みなさんのこれからの人生が素晴らしいものになるよう、陰ながら応援しています。



なるみ・ゆい●
1998年5月16日生まれ、兵庫県西宮市出身。関西地方で撮影が行われた映画「ちはやふる-結び-」のエキストラに参加したことをきっかけに本格的に女優を志す。2019年度前期のNHK連続テレビ小説「なつぞら」で朝ドラ初出演を果たして注目を集めると、その後もテレビドラマやCMなどの数々のメディアに出演。今後の活躍がますます期待される若手女優の一人。






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