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第57号(令和5年1月31日発行)女優・南沙良さん

2023/02/08

やりたいことや好きなことを見つけて
その夢や目標に向かって突き進んで!!

女優 南沙良さん


































 女優・モデルとして数々のメディアに出演を果たし、いま脚光を浴びている南沙良さん。南さんが主演するNetflixシリーズ「君に届け」が、3月30日からNetflixにて世界独占配信スタートとあって注目を集めています。
 多忙を極める南さんを訪ね、これまでの人生ストーリーをおうかがいすると共に、高校生のみなさんに向けて応援メッセージを送っていただきました。


幼少期から女優の仕事に興味 チャンスに恵まれて専属モデルに
 私は東京都で生まれました。幼少期はとても物静かで、読書ばかりしているような女の子でした。習い事はピアノを幼稚園から小学校6年生までの約8年間、英語教室に小学校1年生から6年生までの約6年間通っていました。
 もともと幼稚園生の頃から女優という職業に憧れを抱いていました。「自分ではない誰かになってみたい」という気持ちが漠然とあり、女優になれば自分ではない誰かになれるのではないかと考えたからです。芸能界に対する憧れは家族や親戚、仲の良い友人にも話していました。そのため、小学校6年生の時に叔父が小・中学生向けの大人気ファッション雑誌『nicola』のモデルオーディションの情報を偶然見つけてきてくれて、考えた末に思い切って応募してみることにしました。カメラマンの前で実際にポージングをして写真撮影を行うカメラテストや面接などがありましたが、事前に笑顔の練習などをして臨んだのがよかったのか、幸運にもグランプリを受賞することができました。私自身、グランプリを取れるとは思っていなかったので、受賞の連絡をいただいた時は驚きと同時に、嬉しさがこみ上げてきたことを覚えています。


学業と仕事を両立させた学生時代 読書や映画鑑賞も積極的に行う
 中学校に進学後はモデルと学業を本格的に両立させる生活を過ごすことになりました。一週間に1・2回はモデルの仕事が入っていましたが、それなりに楽しい学校生活を送ることができました。また、幼少期から絵を描くことが大好きだったので、部活動は美術部に所属し、少しだけではありましたが活動もしていました。
 高校に進学後は、視野を広げるためにさまざまな映像作品を観たり、本を読んだりすることを積極的に行っていました。私自身、映画や小説が大好きですので、多くの価値観にふれることによってたくさんのことを吸収することができました。その時の行動や取り組みは、いまのお仕事にもつながっていると実感しています。


「君に届け」で主人公・黒沼爽子役 自分なりにイメージを高めて没頭
 3月30日からはNetflixで「君に届け」が世界で独占配信されます。原作は少女まんが雑誌『別冊マーガレット』で連載され、「第32回講談社漫画賞(少女部門)」を受賞した椎名軽穂さんの代表作です。私は長い黒髪と青白い肌のため周囲から〝貞子〞と呼ばれてクラスメイトになじめずにいる主人公・黒沼爽子を演じさせていただいています。偶然にも原作は読んでいましたので、この作品の出演のオファーをいただいた時は嬉しさと同時に少なからずプレッシャーも感じていました。しかし、出演が決まってからは原作を何度も繰り返し読み、できる限り原作の黒沼爽子の純粋で真っすぐな性格やイメージに近づけられるように精一杯努力をしました。
 また、クラスメイトで人気者の風早翔太役は俳優の鈴鹿央士さんが演じられています。鈴鹿さんとは「ドラゴン桜」の第2シリーズで共演していたため、安心して撮影に臨むことができました。
 この作品は友情や恋愛など、さまざまな形の優しさであふれていて、当たり前にあるものの大切さを改めて実感できるストーリーになっています。また、高校生活が舞台となっていますので、高校生のみなさんに響くものがきっとあるはずです。高校生のリアルで甘酸っぱい恋愛模様が描かれた素敵なドラマに仕上がっていますので、興味がある人はぜひ視聴していただき、この作品や爽子の想いが届いたらとても嬉しく思います。


女優として表現の幅を広げたい いまを大切にしながら頑張ろう
 現在は女優やモデルとしてテレビや雑誌などのさまざまなメディアに出演をさせていただいています。特に最近は女優としてのお仕事をたくさんいただけるようになり、今後はこれまでに経験したことがないような役柄にも積極的にチャレンジし、表現の幅をさらに広げていきたいと思っています。
 進路選択を控える高校生のみなさんに対しては、自分のやりたいことや好きなことを見つけて、その夢や目標に向かって突き進んで欲しいとエールを送りたいと思います。実は私自身、小さい頃からアニメーションや絵を描くことが大好きだったこともあり、高校卒業後はアニメ系の専門学校に進学するかどうか本気で悩んだことがありました。
 高校生時代に自分の生き方や将来について真剣に考えるのはとても大切なことだと思います。いまのみなさんには無限の可能性が広がっていて、これから選択する進路によっては、どのような職業や仕事にもきっと就けるはずです。後悔のない最善の進路選択ができるよう残りの高校生活を大切に過ごしつつ、夢の実現に向けて頑張りましょう。みなさんの将来が素晴らしいものになるよう陰ながら応援しています!



みなみ・さら●
平成14(2002)年6月11日生まれ、東京都出身。平成26(14)年、「第18回nicolaモデルオーディション」でグランプリ受賞、芸能界入り。平成29(17)年、映画「幼な子われらに生まれ」で女優デビュー。平成30(18)年、映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で初主演。その演技力が高く評価され、「報知映画賞」「ブルーリボン賞」など数々の映画賞を受賞。以降、TBSテレビ系日曜劇場「ドラゴン桜」や映画「女子高生に殺されたい」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、フジテレビ系月9ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」などの話題作に次々と出演。今後の活躍がますます期待される若手女優・モデルの一人。



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