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第59号(令和5年7月10日発行)俳優・藤原大祐さん

2023/07/31

いまできることに全力で取り組み、自信を持って
選択すれば、それが正解の道へと続いていく!

俳優 藤原大祐さん



































 テレビドラマや映画、CMなどに出演し、いま注目を集めている藤原大祐さん。藤原さんが出演するテレビドラマ「転職の魔王様」が7月17日より全国で放送予定です。
 多忙な藤原さんを訪ね、これまでの人生ストーリーをおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんに応援メッセージを送っていただきました。


サッカーとバスケに熱中した小中時代 中学3年生の時にアメリカ短期留学
 東京都で生まれ育ちました。幼少期から活発な性格で、よく公園に行って遊んでいたことを覚えています。公園では新しい友人がたくさんでき、いまでも交流があるほど素敵な関係を築くことができました。また、習い事として2歳半からピアノを習い始め、いまも続けています。
 小学校に入学後はサッカーを習い始めました。本気で〝プロサッカー選手になりたい〞と考えていて、自分の中で「まずは東京都選抜に選出されること」を目標に練習や試合に臨んでいました。ポジションは主にボランチを任され、ピッチ内を駆け回っていました。しかし、残念ながらその目標を達成することができず、中学校では別のスポーツに挑戦しようと考えました。ちょうどその頃、親戚から井上雄彦さんの大人気バスケット漫画『スラムダンク』を譲ってもらい、作品を読んだことをきっかけにバスケに興味が湧き、中学校に進学後はバスケットボール部に入部しました。
 背が高くてカッコ良く、バスケが上手な憧れの先輩がいて、その先輩を目標にしながら練習に励んでいました。決して強くはありませんでしたが、充実した時間を過ごすことができました。
 また、僕の両親が海外志向で、自分自身英語が好きだったこともあり、中学3年生の時に約1カ月間アメリカに短期留学をしました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が英語を学びたい留学生に向けて開講しているコースで、15〜22歳くらいの年齢の他の留学生と共に寮で生活し、学校に通って勉強していました。英語力が飛躍的に向上し、国籍の異なる人たちと一緒に学ぶことができた経験は、自分にとって大きな財産になりました。


芸能界入りは高校1年生 仕事と学校を両立させる
 芸能界に入ってお仕事をさせていただくようになったのは高校1年生の時です。両親が知り合いに見せた僕の写真が偶然芸能事務所の担当者の目にとまり、オーディションに呼ばれて参加することになりました。自分の知らないところでオーディションの話が進んでいたため、最初は驚きのほうが大きかったですが、オーディションの後に何度かお芝居のレッスンを受けさせていただき、演じることの楽しさを実感することができました。俳優という職業はなろうと思って簡単になれるものではないと直感的に感じていたので、せっかくの機会をいただいたからにはムダにはしたくないと思い、最終的には自分の意志で芸能事務所に入所する決断をしました。
 その後は高校と仕事を両立させる生活がスタートしました。仕事で高校を欠席する時は友人が授業のノートを送ってくれ、それを見ながら勉強したり、課題に取り組んだりしていました。出席日数もギリギリのラインで何とか卒業できたので、高校時代の友人や先生方、そして仕事で関わった関係者のみなさまにはいまでもとても感謝しています。


翌朝、元気に一歩を踏み出せる作品 興味のある人は視聴して欲しい
 7月17日からはドラマ「転職の魔王様」が全国で放送予定です。僕は転職エージェント「シェパードキャリア」で働く大学生アルバイトの犬飼翔で出演しています。
 犬飼は少し天然で、シェパードキャリアの社員から可愛がられる役柄の設定なので、考え過ぎずに直感的に演じることを意識しています。
 この作品は、〝転職の魔王様〞の異名を持つ成田凌さん演じる毒舌敏腕キャリアアドバイザー・来栖嵐(くるすあらし)が、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる〝転職〞爽快エンターテインメントになっています。
 高校生のみなさんには、転職というのはピンとこないと思いますが、この作品は〝次の日の朝、今日よりも元気に一歩を踏み出したくなるストーリー〞に仕上がっています。「明日の学校や部活動を頑張ろう」と思えるような作品なので、興味・関心のある人は観ていただけたら嬉しいです。


仕事を通じて笑顔や幸せを届ける 自信を持って進路を選択して!
 現在は俳優としての仕事が少しずつ増えてきて、充実した日々を送ることができています。まだ駆け出しではありますが、いただいたお仕事を一つずつこなしていき、着実にステップアップしていきたいと思っています。「藤原大祐さんにこの役を任せたい」というオファーをたくさんいただくことができるようにこれからも精進し、テレビなどのメディアを通して多くの人々に笑顔や幸せを届けていくことがいまの目標です。
 また、高校生のみなさんはこれから進路を決めていく時期に差しかかります。
 みなさんもよくご存知の劇作家であるウィリアム・シェクスピアの「人生は選択の連続である」という名言がありますが、いまできることに対して全力で取り組み、自信を持って選択をすれば、それが正解だったと言える日が必ず来ます。
 自分の将来の進路について真剣に考え、興味のある学校があればウェブサイトで調べたり、パンフレットを取り寄せたり、あるいはオープンキャンパスに参加したりしてみてください。自分としっかり向き合って真剣に悩んで出した選択であれば、きっとそれが正解の道へと続いていくはずです。



ふじわら・たいゆ●平成15(2003)年10月5日生まれ、東京都出身。両親が知人に見せた写真がきっかけとなってオーディションに呼ばれて芸能界入り。令和元(19)年、「栄光ゼミナール」のCMでデビュー。令和2(20)年、ドラマ「女子高生の無駄づかい」でテレビ初出演。令和4(22)年11月には映画「追想ジャーニー」で初主演を果たす。今年の7月からはドラマ「転職の魔王様」で犬飼翔役を務めるなど、今後の活躍がますます期待される若手俳優の一人。









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