夢をかなえられるようにこれからも頑張って!!

モデル・女優　香音さん

　ファッションモデルや女優として雑誌やテレビなどのメディアに数多く登場するなど、いま大きな注目を集めている香音さん。香音さんがW主演を務めるドラマチューズ！「くすぶり女とすん止め女」が10月10日から放送が開始されました。
　現役女子大学生でもある香音さんを訪ね、これまでの人生ストーリーをおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんに向けて応援メッセージを送っていただきました。

　私は東京都で生まれ育ちました。幼少期からとても活発で、両親からはいつもニコニコしていて明るくおてんばな女の子だったと聞いています。また、キラキラしたものやカワイイもの、プリンセスといった、いかにも女の子が好きそうな物が大好きでした。
　小学校に入ってからはファッションにも興味が湧き、3年生頃からは小学生向けのファッション雑誌を読んだり、自分で洋服を選んだりするようになりました。ちょうどその頃、私に転機が訪れ、ご縁があっていまの芸能事務所に所属することになりました。
　その後、小学校5年生の時に『第1回ニコ☆プチモデルオーディション』に参加してグランプリを受賞したことをきっかけにモデルとしての第一歩を踏み出すことができました。もともとファッションに興味・関心が出てきた頃からモデルの仕事には憧れを抱いていましたので、オシャレな洋服を着た素敵なモデルの先輩方と一緒にランウェイを歩けた時は、本当に嬉しかったことをいまでも鮮明に覚えています。

文化祭で茶道のお点前を披露　大学4年のいまは卒論に注力
　中学校に入学後は、仕事と学校を両立させる生活を送っていました。音楽が好きだったこともあり、習い事としてドラムに力を入れていました。
　高校進学後は茶道部に入部しました。以前からお茶の作法や着付けを習っていたこともあり、思い切って入部することにしました。憧れの先輩たちのように、素敵な所作ができるように自分も一生懸命に学んでいました。また、文化祭では茶道部によるお点前披露もあり、お仕事を調整して参加できたことが良い思い出として心に残っています。
　高校にはカフェテリアがあり、テスト前はよく友人と一緒にそこで勉強をしていました。先輩から「私たちの時はこの辺りが試験に出たよ」といった情報をもらったりしながら楽しく勉強していました。平日の学校が終わった後はすぐにお仕事に行き、土日は仕事に行った後に宿題をするなど、仕事と学校の両立は大変ではありましたが、授業や学校行事には参加することができ、充実した高校生活を過ごすことができました。

　そして高校卒業後は大学に進学し、現在も学業と仕事を両立させる日々を送っています。進学した当初は新型コロナの感染拡大期であったため、残念ながら大学生らしいキャンパスライフを送ることができませんでしたが、昨年からはオンライン授業から対面授業にシフトし、仲の良い友人もできました。いまは4年生で大学生活は残りわずかではありますが、集大成の卒業論文に向けて現在一生懸命取り組んでいるところです。

　10月10日からはドラマチューズ！「くすぶり女とすん止め女」がテレビ東京系列で放送されています。私はこのドラマの主役の一人である工藤ほのか役で出演させていただいています。
　オファーをいただいた時は、現代の女性を応援するストーリーということを聞き、「演じてみたい！」という気持ちが自然と湧いてきました。私が演じたほのかは、恋愛も仕事も常に2番手で、人生があまりうまくいっていない25歳の女性です。いまの私よりも3歳ほど年上の役柄でしたので、演じる際は働く女性を観察するなどして、服装や仕草を研究してから撮影に臨みました。

　西田尚美さん演じる2児の母の山本郁子とほのかが出会い、現代の女性が抱える悩みや違和感に立ち向かっていく新感覚のドラマに仕上がっています。本気になって夢をかなえようとする姿は、高校生のみなさんにも響くものがきっとあると思いますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。

　ありがたいことに、現在はファッションモデル以外にも、女優としての仕事も増えてきました。私自身お芝居がとても好きなので、いただいたお仕事は積極的に挑戦し、女優としての幅をより一層広げていきたいと思っています。それに、ファッションや美容に対する興味はずっと続いていますので、将来的に自分で洋服や美容商品などをプロデュースすることができたらいいなと思っています！
　進路選択を控える高校生のみなさんに対しては、「自分の好きなことや興味・関心のあることを仕事にできるように頑張ると、しっかりとした方向性が見えてくる」ということを伝えたいです。好きなことを仕事にできると、毎日がとても充実します。私は洋服やキラキラした世界が好きだったこともあり、現在の仕事にたどり着くことができました。
　ひと口に進路といっても、たくさんの選択肢があるため、迷うこともあると思います。私自身も大学の学部・学科を選択する時はかなり悩みましたが、将来の仕事にも活かせる分野を専攻しました。時には家族や友人、先生など、周りの支えてくれる方にも相談をしながら、最終的には自分の意志で悔いのない進路を選ぶことができれば素晴らしいと思います。貴重な高校生活を大切に過ごしつつ、みなさんが自分の夢をかなえることができるように応援しています。

かのん●平成13（2001）年4月20日生まれ、東京都出身。小学校5年生だった平成25（13）年、『第1回ニコ☆プチモデルオーディション』でグランプリ受賞、同誌専属モデルデビュー。以後、『nicola』『Popteen』といった人気ファッション誌の専属モデルを務め、現在は『non-no』の専属モデル。また、「高嶺のハナさん2」（22年）やNetflix「君に届け」（23 年）、「春は短し恋せよ男子。」（23年）といった話題のドラマに多数出演するなど女優としての活躍も目覚ましく、「ガチ恋粘着獣」（23年）では地上波連ドラ初主演。10月10日からはテレビ東京のドラマチューズ！「くすぶり女とすん止め女」でＷ主演の一人を務めるなど、今後の活躍がますます期待されている。