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第61号(令和6年1月31日発行)俳優・黒羽麻璃央さん

2024/02/09

高校時代は人生のかけがえのない瞬間
後悔のない充実した時間を過ごそう!!

俳優 黒羽麻璃央さん

































 「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリおよびAGF賞を受賞したことをきっかけに芸能界入りした黒羽麻璃央さん。黒羽さんが出演している「劇場版君と世界が終わる日にFINAL」が1月26日より全国で公開されています。
 黒羽さんを訪ね、これまでの人生ストーリーをおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんに向けて応援メッセージを送っていただきました。


ミニバスと野球を経験した小学生時代 中学校では野球部の活動に全力を注ぐ
 私は仙台市で育ちました。幼少期からとても活発で、とにかく走り回っているような男の子だったと聞いています。
 小学校に入学後は、当時仲の良かった友人がミニバスケットボールのチームに入っていたこともあり、ミニバスを始めました。それ自体は楽しかったのですが、次第に野球に対して興味が湧くようになり、ミニバスを辞めて野球を始めることにしました。入団したのは地元では知られた少年野球チームで、出場した大会では何度も優勝を果たす強豪でした。
 中学校に入学後はそのまま野球部に入部し、主にピッチャーやファーストを任されていました。1年生の頃から先輩の試合に出場させていただき、自分たちの代では新人戦で優勝できたことが良い思い出です。
 同級生には市の選抜チームでエースピッチャーを務めるほどの選手が在籍していましたので、チームのエースまではなれませんでしたが、試合では定期的に登板させていただき、自分なりに全力で野球に取り組んでいました。
 高校進学後も、野球部への入部を考えないわけではありませんでしたが、実は中学時代に肘を痛めていました。痛みで野球を続けることが難しく、そのため軽音楽部に入部してバンド活動に情熱を注いだり、アルバイトをしたりして過ごしていました。
 多少の痛みであれば「野球部で頑張れば良かったかな」と後悔が残ったかもしれませんが、当時は相当な痛みがありましたので、潔く野球をあきらめることができました。
 アルバイトは遊園地で入場券のもぎりやホームセンターで接客・品出しの業務を担当していました。遊園地のアルバイトは土・日曜日やゴールデンウイークのみしか働けず、ホームセンターはお客様の希望の長さに木材を切ったり、段ボールに入った大量の洗剤を運んだりと体力的にもハードでしたので、最終的にはショッピングセンターのジュースバーで長く働くことになりました。


大きな転機は高校2年次の時 準グランプリ受賞で芸能界へ
 私にとっての転機が訪れたのは高校2年生の時です。もともとテレビの世界や芸能界に漠然と憧れを抱いていたことと、友人からの薦めもあって「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募することになりました。半ば勢いで応募したのですが、審査を受けるたびに運良く合格通知が届き、次第に盛り上がっていきました。
 最終的には準グランプリとAGF賞を受賞し、芸能事務所に所属させていただくことになりました。入所後は、平日は学校で授業を受け、週末は新幹線で仙台から東京に行ってモデルや演技に関するレッスンを受けるという日々を過ごしていました。そして、高校卒業後にミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンの菊丸英二役で俳優としての第一歩を踏み出すことができました。その後はたくさんの舞台やドラマ、映画に出演させていただけるようになりました。


映画で地下街のリーダー役を熱演 「きみセカ」最終章に乞うご期待
 1月26日から「劇場版君と世界が終わる日にFINAL」が全国で上映されています。私は地下街の悪党のリーダー・加地裕也役で出演させていただきました。
 「君と世界が終わる日に(きみセカ)」は、Season1から4まで続く大人気の作品でしたから、オファーをいただいた時は劇場版というよりスケールアップした作品に出演できることを大変光栄に思いました。
 加地は竹内涼真さんが演じる主人公の間宮響と共に行動することが多かったため、地下街の悪党のリーダーに相応しいよう、堂々とした演技を心がけました。
 主演の涼真さんが太陽の存在のように現場の雰囲気を明るく作ってくださったおかげで、気持ちのいい環境の中で作品を撮り終えることができました。
 物語自体のアウトラインは「ゴーレムウィルス」という噛まれたら化け物になってしまう謎の感染症によって、突然日常を奪われた人々の過酷なサバイバルと濃厚な愛の物語を描いた〝きみセカ〞の最終章になりますので、ぜひ大切な人と映画館に足を運んで鑑賞していただければ嬉しく思います。
 そして現在は俳優としてたくさんのお仕事をいただきながら充実した日々を過ごしています。時には忙しく大変だと感じることもありますが、そうした時にこそ「楽しくなってきたな」とポジティブな気持ちに切り替えて仕事と向き合うようにしています。
 今後もいただいたお仕事を一つずつていねいにこなしていき、多くの方々に良い作品を届けられるように努力を続けていくつもりです。


青春を謳歌できるのはいまだけ やりたいことにチャレンジを!
 高校生のみなさんに対しては、後悔のない楽しい高校生活を過ごして欲しいということを伝えたいと思います。自分自身の学校時代を振り返ってみても、毎日がとても新鮮で過ごした時間は大人になってからの時間よりも何倍も価値のあるものだったような気がします。
 青春を謳歌することができるのはいまだけです。やりたいことや目標があればぜひ積極的にチャレンジしてみてください。そして、将来についても真剣に考えて、納得のいく進路を切り拓いていって欲しいと願っています。



くろば・まりお●平成5(1993)年7月6日生まれ、仙台市出身。平成22(2010)年、「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリおよびAGF賞受賞、芸能界入り。平成24(12)年にミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンの菊丸英二役で俳優デビュー。以降、舞台やテレビドラマ、映画などの作品に幅広く出演。令和6(24)年1月26日公開の「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」では加地裕也役で出演を果たすなど、いま注目の俳優の一人。



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