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第66号(令和7年4月30日発行)女優の伊原六花さん
2025/05/05
高校生のみなさんの未来は無限大!
自分の進路は自分で責任を持って決めよう!!
女優 伊原六花さん
まだまだ記憶に新しい大阪府立登美丘高等学校(堺市)のダンス部での「バブリーダンス」の大ブレイクをきっかけに芸能界入りした伊原六花さん。伊原さんが主演を務めるドラマ「パラレル夫婦
死んだ„僕と妻"の真実」が毎週火曜日の夜11時からカンテレ・フジテレビ系で放送されています。
いま大注目の伊原さんを訪ね、飛躍の契機となったエピソードと共に、進路選択を控える高校生のみなさんに向けて応援メッセージを送っていただきました。
ダンスに熱中した小・中学生時代 猛勉強を経て憧れの登美丘高校へ
大阪府で生まれ育ちました。私は3姉妹の次女で、2歳年上の姉と3歳年下の妹がいます。両親からは、まだ小さい頃から負けず嫌いな性格だったと聞いていて、「お姉ちゃんができることは私にもできる!」と言って姉が漢字ドリルを始めれば一緒になって漢字を勉強するような子どもだったそうです。
また、4歳の時にクラシックバレエを、9歳の時には「子どもミュージカル」でコーラスとダンスを習い始めました。発表会ではキラキラした素敵な衣装を着て歌ったり踊ったりするのがとても楽しくて、毎日夢中になって練習に励みました。
もともと人前に出ることが好きでしたので、小学生の時に学級委員や運動会の応援団長も経験しました。特に、応援団長は立候補した人が複数いたため選考があったのですが、私の「フレーフレー」の声が大きかったことから応援団長に選ばれました。運動会当日、保護者も含めた大勢の人たちの前で応援合戦をできたことが心に残っています。
中学校に進学後は部活動には入らず、兵庫県のダンススクールに通ってダンスに打ち込みました。仲の良い友人もたくさんでき、充実した日々を過ごすことができました。
受験を迎える中学3年次に進級した時も、まだ進学したい高校が自分の中で見つけられていなかったのですが、担任の先生に相談すると、「伊原さんはダンスを頑張っているから、ダンス部の活動に力を入れている登美丘高校はどう?」と、アドバイスをもらいました。調べてみるとダンスをしている先輩方がとても輝いて見えて、「私、この高校に行きたい!」と、登美丘高校が第一志望校になりました。実は、当時の私の学力では少し厳しい状況だったのですが、自分なりに一生懸命受験勉強に取り組み、晴れて合格を果たすことができました。目標としていた高校でしたので、本当に嬉しく思いました。
転機は「バブリーダンス」 「紅白歌合戦」は最高の思い出
登美丘高校に進学後はダンス部に入部しました。早朝に自宅を出て朝練をしてから授業を受け、放課後も部活動に全力で打ち込むという生活を続けていました。そして、高校3年次の8月に出場した「第10回日本高校ダンス部選手権」で準優勝し、その時に披露した「バブリーダンス」が多くのメディアに取り上げられたことから私の人生が大きく動き出したように思います。
それまでの先輩3年生のみなさんはその大会を最後に引退するのが慣例でしたが、私たちの代は幸運にも大会後もさまざまなテレビ番組などに出演させていただいたこともあり、12月31日の「NHK紅白歌合戦」まで活動することができました。歌謡界の大スターである郷ひろみさんと一緒に「2億4千万の瞳」を登美丘高校のバブリーダンスとコラボレーションできたことは、私の人生における宝物になりました。その頃に現在の事務所の方に声をかけていただいたことをきっかけに、卒業後は本格的に芸能界でお仕事をさせていただいています。
新感覚のラブ&ミステリーで主演 毎回ドキドキハラハラする作品
今年の4月1日からは「Hey!Say!JUMP」の伊野尾慧さんと私がダブル主演を務める「パラレル夫婦
死んだ„僕と妻"の真実」が放送されています。主演のオファーをいただいた時は嬉しく思いましたし、台本を読んでとてもユニークな作品だと感じ、頑張りたいという思いが強くなりました。
視聴者に笑顔や元気を届けたい 進路選択は自分で決断しよう
気がつけば、芸能界に入ってから早くも7年間が経過し、ドラマやバラエティ番組などに出演させていただく機会が増えてきました。今後もいただいたお仕事を一つひとつていねいにこなしていき、観ている人たちに笑顔や元気を届けていきたいと思っています。
また、昨年と今年は映画に出演する機会にも恵まれ、とても充実感がありましたので、今後は映画はもちろん、声優などの仕事にもチャレンジできるように頑張っていくつもりです。
進路選択を控える高校生のみなさんに対しては、「未来は無限大だよ」ということをお伝えしたいと思います。高校に入学した頃は、まさか自分が女優になるなんて夢にも思っていませんでした。改めて、高校生の進路は無限大に広がっていると実感しました。
路選択で大切なのは「自分で決める」ということだと思います。誰かに勧められた道で失敗してしまったらその人のせいにしてしまうかもしれませんが、自分で決めた道であれば仮に失敗したとしても納得できるはずです。若いみなさんであればいくらでも軌道修正はできますので、まずは自分のやりたいことや興味のあることを軸に考えながら、自分自身の進路と人生を切り拓いていけばいいんじゃないかな。
いはら・りっか●平成11(1999)年6 月2日生まれ、大阪府出身。4歳からクラシックバレエを習い始め、9歳より「子どもミュージカル」でコーラスとダンスのレッスンを受ける。大阪府立登美丘高等学校進学後はダンス部に入部し、平成29(2017)年8 月の「第10回日本高校ダンス部選手権」で披露した「バブリーダンス」が大きな注目を集めたことをきっかけに芸能界入り。平成30(18)年7月放送の「チア☆ダン」でドラマデビュー。令和7(25)年4月スタートのドラマ「パラレル夫婦
死んだ“僕と妻”の真実」では主演の並川なつめ役に抜擢され好演。今後の活躍がますます期待される若手俳優の一人。
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