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第103回 尚美学園大学 学長 永山賀久氏
2026/04/09
学園創立100周年 これまでの先人の功績に敬意と感謝の意を表すると共に
次の100年に向けて進化を続ける
学校法人尚美学園 理事長・尚美学園大学 学長 永山賀久氏
大正15(1926)年に創立された私塾「尚美音楽院」を起源としている学校法人尚美学園(本部東京・文京区)。建学の精神には「智と愛」を掲げ、美を尊重(尚美)し、高い教養(全人教育)の叡智と思いやりの慈愛を育む教育によって、音楽業界を中心に有為な人材を多数社会に輩出してきた。
本稿では、令和8(2026)年に記念すべき節目の創立100周年を迎えた同学園の永山賀久理事長を訪ねて特別インタビューを実施。これまでの歴史や現在の学びの特徴、今後のビジョンなどについてお話をうかがった。
100 周年を記念した多彩な記念事業 魅力あふれるキャンパスづくりを実施
――学校法人尚美学園は令和8年に節目の100周年を迎えられました。これまでの歴史について教えてください。
学校法人尚美学園は、大正15年に開校した私塾「尚美音楽院」を起源としています。創設者は赤松直で、東洋音楽学校(現・東京音楽大学)を卒業後、ヴァイオリニストとして活躍した経験を活かし、その後の半生を音楽教育の振興に捧げました。校名の「尚美」は「美(芸術)を尚(尊)ぶ」から名づけられたと伝わっています。
その後はさまざまな変革を経て、現在は尚美学園大学(埼玉県川越市)、尚美学園大学大学院(同)および尚美ミュージックカレッジ専門学校(東京都文京区)を運営しています。
尚美学園大学は、当時の尚美学園短期大学を発展的に改組し、平成12年に開学した大学です。「勇気・創造」を開学の指針に掲げ、現在は芸術情報学部、総合政策学部、スポーツマネジメント学部の3学部4学科を擁し、高い専門性と共に分野横断的なスキルを身につけた人材を育成しています。また、芸術情報研究科と総合政策研究科を擁する尚美学園大学大学院は、より高度な教育研究を行っています。
尚美ミュージックカレッジ専門学校は昭和51年に専門学校として認可され、平成22年に現在の校名に改称されました。音楽やエンターテインメント業界への就職を目指せる多彩な学科を設置しているのが特徴で、即戦力として活躍できる人材の育成を行っています。
――学園創立100周年を迎えられた率直なお気持ちをお聞かせください。
学園創立100周年を迎えられたことをとても嬉しく思うと同時に、創立者をはじめとしたこれまで本学園の運営に携わってきたすべての教職員に感謝を申し上げます。100年続いていること自体、社会から教育機関としての存在意義が認められた証だと思います。しかしながら、現在は18歳人口の減少に伴って各教育機関における学生獲得競争は激しくなっていますので、過去の栄光にとらわれることなく次の100年に向けて進化を続けていく必要があると考えています。社会環境は急速に変化していますので、時代のニーズに合わせて今後もさまざまな教育改革を実施していくつもりです。
また、学園創立100周年を記念して、記念サイトの開設や公式キャラクター「ショウルくん」の誕生、記念像の設置、記念植樹などを行いました。今後は「100周年記念論文」の募集や創立100周年記念映画「ソフィアリア」の製作、記念コンサートなども実施する予定です。さらに、大学と専門学校の同窓会合同での祝賀会も開催されることとなっています。
――令和8年度からは芸術情報学部に「芸術表現学科」が新設されました。
芸術表現学科は既存の音楽表現学科、音楽応用学科、舞台表現学科の3学科を統合して誕生した新しい学科です。音楽や演劇、ダンスといった芸術表現を学べる「パフォーマンス」、作曲や編曲、脚本、演出などを学べる「クリエイト」、音楽・エンターテインメントを取り巻く多様なビジネスを学べる「ビジネス」の3領域を設け、これらの科目を自由に選んで履修できる「ボーダレス・ラーニング」を特色としています。
学生の中にはまだ明確な将来の目標を決め切れていない人も少なくないと思いますから、そういった学生のニーズにも応えられるよう、幅広い分野の科目を履修できるのが特徴です。
――近年の貴学の特徴的な取り組みがあれば教えてください。
学生が安心して楽しくキャンパスライフを送るためには、施設・設備の充実も大切な要素の一つです。そのため、令和6年8月に「カフェテリア魅力度向上プロジェクトチーム」を立ち上げ、教職員有志のメンバーで検討を重ねました。
同チームは時には他大学の学生食堂をリサーチしながら現状把握と課題の分析、そしてより良い改善策について協議を行い、その結果、メニューの拡充や焼きたてパンの提供、キッチンカーの導入など新しい取り組みが次々に実現し、利用者も大幅に増加しています。
また、令和7年4月に「地域連携センター」を設置し、地域の自治体や企業などと連携した取り組みを加速させています。そのほか、昨年度から「学生モニター制度」を導入し、学生の声を反映した環境整備などが成果を上げつつあります。
中期計画に沿って一層の発展を目指す 学生の可能性を広げて社会に送り出す
――学生のみなさんには大学4年間でどのようなことを期待しますか?
大学4年間は長いようであっという間です。大学生は社会人になる前の準備期間に当たりますので、学生のみなさんには興味のあることや挑戦したいことに対して、精一杯努力をして4年間で大きく成長して欲しいと期待しています。
昨年の入学式の式辞で私はアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンが残した名言「待っているだけの人たちにも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人たちの残り物だけである」という言葉を贈りました。努力は裏切りません。在学中に学業はもちろん、サークル活動やボランティア活動、海外留学、アルバイトなど、失敗を恐れることなく学生時代にしかできないことに果敢に挑戦して欲しいと願っています。
――今後のビジョンについて教えてください。
学校法人尚美学園では、「SHOBI START UP―未来を奏でよう―」をスローガンに、令和7年度から令和11年度までの5年間における新たな中期計画を策定しました。その中期計画では、重点項目として「教育の質保証」「学生支援」「大学広報及びブランディングの強化」「地域社会等とのパートナーシップの確立・強化」「経営及び組織運営・管理」の五つを定めています。
「教育の質保証」では全学的なアクティブ・ラーニングと課題解決型学習(PBL)の推進やキャリア教育のさらなる充実、「学生支援」では課外活動の支援強化や学生のキャリア意識醸成の推進、「大学広報及びブランディングの強化」では情報メディアや印刷物を活用したより有効な広報活動の実施や大学のブランディングに関わる取り組みの実施、「地域社会等とのパートナーシップの確立・強化」では地域連携活動の促進や課題解決型学習(PBL)の拡充、「経営及び組織運営・管理」では学生確保に向けた取り組みや職員の資質・能力、モチベーションの向上など、多数の取り組みを示しています。
いずれも本学園がさらに発展を遂げていくためには必要不可欠なものですから、この中期計画の達成に向けて全力を尽くすこととしています。
――全国の高校生に向けてメッセージをお願いします。
本学は学生と教員の距離が近く、面倒見の良さには定評があります。その一環として「アドバイザー制度」を導入しており、学生一人ひとりに対して担当教員がアドバイザーになって履修や学修の進め方をはじめ、学生生活や就職活動などに関する相談にていねいに対応しています。
加えて、本学では課外活動を頑張る学生が少なくありません。全学を挙げてバックアップしている「指定サークル」の「女子チアダンス部」は全米大学選手権大会「USA Collegiate Championships」で3連覇を達成するなど、国内だけではなく世界を舞台に活躍しています。また、「女子硬式野球部」は元プロ野球選手の新谷博監督のもと、「全日本大学女子硬式野球選手権大会」で最多の優勝回数を誇るなど、大学女子硬式野球界では国内屈指の強豪として名を馳せています。
勉学や課外活動をはじめ、入学後は充実したキャンパスライフを送れる環境が整っていますので、本学に興味のある高校生のみなさんは、ぜひ一度オープンキャンパスに参加して尚美学園大学の魅力を体感していただければ嬉しく思います。
――全国の高校の先生方に向けてメッセージをお願いします。
尚美学園大学は学生一人ひとりの可能性を広げる大学です。「時代の一歩先を行く学びで、好きなことを力に変え、未来を切り拓く人を育てる」ことをミッションに掲げ、これまでに社会の最前線で活躍できる有為な人材を多数社会に輩出してきました。その成果もあり、多くの企業や自治体等の人事・採用担当者からは高い評価をいただいています。
高校の先生方に対しては、本学の学びに関心のある生徒がいらっしゃいましたら、「安心して送り出してください」と、お伝えしたいと思います。
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