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産学公連携シンポジウム開催 工学院大学

2008/01/21

 工学院大学八王子キャンパス(東京都八王子市)で、1月17日、「地域交流シンポジウム&工学院大学スチューデントセンター竣工記念―産学公連携 大学はいかに地域に貢献でるか その方策を探る」と題されたシンポジウムが開催された。

 シンポジウムは、八王子を中心とした、地域の各大学と企業との連携をより密にするための目的で開催されたもの。工学院大学理事長の大橋秀雄氏の挨拶にはじまり、特許戦略やベンチャー教育について専門家の基調講演や、地元企業や地元大学のTLO(大学の発明や技術を民間に移転する機関)の代表者によるパネルディスカッションが行われた。

 多摩地区には他の地域にはみられない、高付加価値の機械・電子機器・ソフトウェア開発の企業が多数ある。そこで、議論においては、同地区の大学のもつ豊富な人材や研究成果などを、いかに有効活用していくかという点に焦点があてられた。

 基調講演では、地元企業にとっての質の高い人材の必要性や、企業や社会のニーズと大学の研究シーズのマッチングについてや、工学院大学のベンチャー設立状況や大学院の技術者教育について話題にあがり、また、パネルディスカッションでは、インターンシップの重要性について声があがった。
 優秀な学生に中小企業を知ってもらい、大学の個性を生かせる産学公連携を実行する。そのためには、企業と大学の密な情報交換のみならず、地域の中小企業の活躍をいっそう地域に発信するためのしくみづくりが必要だと、参加者も交えて活発に意見交換がなされた。

 さらに議論のなかでは、「子どもたちの理科離れというが、若い先生方の理科離れが心配」という声があった。工学院大学側は「教育委員会と協力して、市内小学校の理科教諭に対する理科実験講義を開催する予定」と発表。同大が毎年夏に子どもむけに開催している、「大学の先生と楽しむ理科教室」をさらに発展させる形で、今後も大学全体で地域貢献を推進していくという。


 

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