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創価大発ベンチャー 健康食品などに期待
2008/07/24
創価大学(東京都八王子市)はこのほど、工学部の研究による桑の新品種「創輝」が種苗法により登録されたことに伴い、この新品種の桑の葉パウダーを利用した商品を開発・販売するための会社を、大学発ベンチャー「創輝株式会社」として設立した。
桑の葉は、マグネシウム、カルシウムが含まれ、また「DNJ」という血糖値の上昇を抑える作用があるといわれている成分を多く含んでいるのが特長。創輝には、その成分が、通常の桑よりも多く含まれ、健康食品として利用が注目される。
新会社は東京都八王子市の食品会社、富士フーズ(株)内に本社を置く。特別顧問として、桑研究一筋で、創輝を開発した押金健吾・創価大元教授が就任した。
商品としては、創輝をパウダー状にしたものを販売予定だという。従来、苦みがあり飲みにくい桑の葉だったが、創輝には甘みとうまみがあることがわかり、おいしい桑の葉パウダーの製造を進め、商品化をめざす。
量産にはまだ時間がかかり、5年後の2013年には10トンの桑の葉の生産を見込んでいる。それが達成できれば、新しい健康食品として話題を呼びそうだ。
八王子市は、歴史的に「桑都」とも呼ばれてきたこともあり、桑との関係は深い。この大学発ベンチャーで産業活性化をめざす。
創輝全体像。全長は3メートルほど
左が創輝。母樹に比べ、色も濃く、葉が大きい。