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〔第 81 号〕

2012/02/01

 酷暑の次は厳寒というのでは身がもたない。ここ数日、大寒波が日本に居座っている。振り返れば一年で最も寒いとされる「大寒」のこの時期に大學新聞は創刊した▼以来12年間、独特な発行形態をとりつつ今日まで至った本紙だが、次号からはいよいよ月刊化することとなった。ご支援をいただいた熱心な読者の方々に感謝申し上げたい▼紙面を繰って改めて思うのは、この間はまさに激動の時代だったということである。創刊号の紙面を大きく割いたのは、18歳人口の減少と国立大学の独立行政法人化への動き、そして各大学で導入され始めたAO入試だった▼印象的なトピックを以下に並べてみる。「インターンシップ」(11号)、「高大連携」(13号)、「国際競争力」(21号)、「法科大学院」(23号)、「大学全入時代」(28号)、「大学再編」(33号)、「キャリア教育」(43号)、「学士力」(48号)、「進学断念者」(57号)、「内定取り消し」(59号)、「教育情報公開」(69号)、「高大接続テスト」(70号)▼昨年の東日本大震災後は、被災校などの様子を毎号紹介し、そして今号のトップ面は東大の秋入学移行。18歳人口減少から世は東大の大改革へ。この大きなうねりの中で、本紙もまた生まれ変わる。次号発行は4月10日。新小学1年生のような、一杯のワクワク感で"新学期”を迎えることだろう。各教育機関と高等学校との媒介者として、さらなる期待を担う存在となっていくつもりだ。

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