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大学生になる一日 和光大学

2006/09/01

和光大学(東京都町田市)は、8月30日、受験生を対象に、学部・学科改編の説明などを目的とした「受験生ガイダンス」を開催した。 今回はその様子をリポートする。

 開催日当日、次年度から大幅な学部改編が行われるため、夏休み終盤であるにも関わらず、多くの高校生が情報を得ようと来校した。なかでも保護者と一緒に参加する高校生が見受けられ、親子で校舎内を興味深く見学している様子が印象的だった。 ガイダンスプログラムの流れは、初めに大学に関する総合説明があり、後に模擬授業と学科別ガイダンス、在校生との交流、個別相談、施設見学などが行われた。

模擬授業での様子

大学生と受ける模擬授業(現代社会学科)
 現代社会学科の模擬授業は、大学生と一緒に講義を受けることができた。この学科は「地球社会を見る」「多様な人々と出会う」「ホットな問題に触れる」を目的として、現場におけるフィールドワークに力を注いでいることが特徴の一つ。
 講義内容は、水俣での現場実習体験を3人の学生が発表し、“現代社会学科の色”が感じられた。「今、実際に行くと、水俣病の面影はほとんどなかったけれど、水俣病のことは忘れないで伝え続けていかなければならないと思いました」と大学生。水俣の自然環境や人との出会いから、水俣病と現代社会とのつながりを真剣に考え、高校生に訴えかける3人の学生たちの姿は生き生きとしていた。
 高校の授業とは違い、積極的に自ら学び、その現場に自らの身をおき問題解決の糸口を見つけ出すフィールドワーク演習の様子は高校生たちにとって新鮮であったようだ。真剣に聞く高校生の姿が見受けられ、質問も盛んに飛び交っていた。
 なお、和光大学創立40周年記念行事の一環として、水俣病公式発表50年にあたることから、「水俣・和光大学展」が9月15日から9月24日まで和光大学新体育館パレストラにて開催される。

学生の作品に見とれる高校生たち

アトリエ見学(芸術学科)
 芸術の歴史に学び、未来を見据え、豊かで多彩な芸術世界を主体的に創造し、批評し、伝えること。それが芸術学科の魅力である。
 高校生にとってのホームルーム教室があるように芸術学科の学生にもそんな居場所がある。施設見学として、芸術学科の学生が毎日集まるアトリエや研究室をまわった。プレゼンテーションの技法を担当している半田教授(芸術学科担当)の引率のもと、施設に対する丁寧な説明を聞くことができた。研究室は、学生たちが創った彫刻や油絵が飾られており、「大学で一年間やればこれだけ絵も上手に描けるようになるんですよ」と半田教授。高校生たちからは「この絵きれい!」「すごい!」などと声があがった。
 見学のなか、学生たちがイベントの準備をしており、発表にむけて作業を進めていた。生き生きとした大学生の姿は、大学という場の魅力、そして、「高校生たちにこんな大学生になりたい」という希望を与えている様子だった。
和光大学のオープンキャンパスは、講義を体験したり、実際の施設を見たり、学生とふれあったりと、大学生になった自分を想像することができる内容であった。

和光大学ホームページ

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