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第19号(平成25年7月10日発行) 女優 瀧本美織さん
2013/07/10
信頼する人たちの言葉に耳を傾けよう
女優 瀧本美織
2010年に映画「彼岸島」で女優デビューして以来、数々のドラマやCM、映画に引っ張りだこの若手女優・瀧本美織さん。NHKの連続テレビ小説「てっぱん」では主役を務めるなど、すでに国民的な人気と知名度を誇る女優さんです。
多忙な日々の中でも勉強との両立は欠かさず、「絶えず努力を重ねてきた」という瀧本さんの、まっすぐな進路ストーリーをご紹介します。
■小学生でデビュー 鳥取と東京を往復する多忙な日々
小さい頃は活発でしたが、自分から進んで前に出るようなタイプではなく、少しだけ恥ずかしがり屋さんなところもあったかもしれません。ですから、まさか私が女優になるなんて思ってもみませんでした。
芸能界に入るきっかけは、周囲の人の勧めでオーディションに参加したことでした。軽い気持ちで受けてみたのですが、トントン拍子で話が進み、デビューが決まりました。
当時小学校6年生だった私は、右も左も分からない不安な気持ちで一杯になり、芸能界でお仕事をすることに対しては消極的だったように思います。
学校が休みの週末になると、当時住んでいた鳥取と東京を、お仕事のために往復する日々が続きました。当初は両親と離れるのがさびしくて泣いてばかりいました。そんな様子を見かねた両親が「誰にでもできることじゃないのだから、全力で思い切り飛び込んでみて、それから続けるかどうか考えてみたらどう?」と言ってくれたんです。
そのひと言に背中を押されてお仕事を続けるうちに、だんだんと不安な気持ちが消え、演じることが楽しくなっていきました。実は、芸能界の雰囲気が肌に合っていたみたいですね。頑張って続けてみて良かったと思います。
■友人に支えられた高校時代 視野を広げるため大学に進学
高校を卒業するまで、鳥取から東京へと通う日々が続きましたが、正直、学校の勉強との両立はとても大変でした。「参考書を10ページ終わらせる」など、自分で立てた目標を紙に書いて壁に貼って頑張っていたつもりでしたが、それが守れないと両親に叱られることもあったんですよ。勉強との両立がお仕事を続ける上での約束だったからです。
いまの私があるのは両親のおかげ。厳しく育ててもらったことに感謝しています。
高校時代は、私のことをよく理解してくれる友人や先生方に本当に恵まれました。
映画への初出演が決まった時、2カ月以上東京での撮影が続いて、ほとんど高校に行けず取り残されてしまうのでは…と、とても不安でしたが、友人がノートをとってくれたりしてサポートしてくれました。そのおかげでみんなに追いつくことができたんです。
大学に進学することはずっと前から決めていました。大学はいろいろなところからさまざまな価値観を持った人が集まる場所ですし、そこで自分の視野を広げたいという強い想いがあったからです。父が経営のお仕事をしていた影響なのか、いま経営学部で学んでいます。理数系の科目も学べて、幅広い知識がつくのでとても刺激を受けています。
■幅広いジャンルに挑戦したい! 人の魂を揺さぶる女優を目指す
私にとって女優というお仕事は、とても奥が深くてなかなかひと言では言い表せられません。まだまだ模索状態だというのが正直なところです。ただし、演技によって人に勇気と感動を与えるお仕事だと、日々感じています。今後は、もっと魂を揺さぶるような演技を追求して、私の演技を見た人が幸せな気持ちになれるように努力していくつもりです。
また、女優だけではなく、できればもっといろいろなジャンルに挑んでみたい。今回は映画「風立ちぬ」で初めて声優に挑戦しましたが、女優とはまたひと味違うおもしろさがありました。自分自身の世界を広げていくためにも、さまざまなお仕事にチャレンジしていきます。
■高校生にメッセージ
思い描いている将来に向けて、たぶんみんな一生懸命頑張っていると思いますが、たまには肩の力を抜いて自分の好きなことに没頭してみたり、リフレッシュする時間を持つことが大切だと思います。
そして、「自分はこの道しかない!」と決めて、ひたすら突っ走るのも悪くないと思いますが、どんな時でも視野は広く持つようにしていてください。自分の世界を閉じることなく、信頼する人の言葉に耳を傾けることで、もっともっと新しい何かが見えてくるんじゃないかな。
たきもと・みおり
1991年10月16日、鳥取県生まれ。現在、4 年制大学に在学中。2010年、映画「彼岸島」ヒロイン、NHK連続テレビ小説「てっぱん」主役に起用され、広く注目される。映画やCM、ドラマなど数々に出演するなど、期待を集める若手女優の一人。
女優 瀧本美織
2010年に映画「彼岸島」で女優デビューして以来、数々のドラマやCM、映画に引っ張りだこの若手女優・瀧本美織さん。NHKの連続テレビ小説「てっぱん」では主役を務めるなど、すでに国民的な人気と知名度を誇る女優さんです。
多忙な日々の中でも勉強との両立は欠かさず、「絶えず努力を重ねてきた」という瀧本さんの、まっすぐな進路ストーリーをご紹介します。
■小学生でデビュー 鳥取と東京を往復する多忙な日々
小さい頃は活発でしたが、自分から進んで前に出るようなタイプではなく、少しだけ恥ずかしがり屋さんなところもあったかもしれません。ですから、まさか私が女優になるなんて思ってもみませんでした。
芸能界に入るきっかけは、周囲の人の勧めでオーディションに参加したことでした。軽い気持ちで受けてみたのですが、トントン拍子で話が進み、デビューが決まりました。
当時小学校6年生だった私は、右も左も分からない不安な気持ちで一杯になり、芸能界でお仕事をすることに対しては消極的だったように思います。
学校が休みの週末になると、当時住んでいた鳥取と東京を、お仕事のために往復する日々が続きました。当初は両親と離れるのがさびしくて泣いてばかりいました。そんな様子を見かねた両親が「誰にでもできることじゃないのだから、全力で思い切り飛び込んでみて、それから続けるかどうか考えてみたらどう?」と言ってくれたんです。
そのひと言に背中を押されてお仕事を続けるうちに、だんだんと不安な気持ちが消え、演じることが楽しくなっていきました。実は、芸能界の雰囲気が肌に合っていたみたいですね。頑張って続けてみて良かったと思います。
■友人に支えられた高校時代 視野を広げるため大学に進学
高校を卒業するまで、鳥取から東京へと通う日々が続きましたが、正直、学校の勉強との両立はとても大変でした。「参考書を10ページ終わらせる」など、自分で立てた目標を紙に書いて壁に貼って頑張っていたつもりでしたが、それが守れないと両親に叱られることもあったんですよ。勉強との両立がお仕事を続ける上での約束だったからです。
いまの私があるのは両親のおかげ。厳しく育ててもらったことに感謝しています。
高校時代は、私のことをよく理解してくれる友人や先生方に本当に恵まれました。
映画への初出演が決まった時、2カ月以上東京での撮影が続いて、ほとんど高校に行けず取り残されてしまうのでは…と、とても不安でしたが、友人がノートをとってくれたりしてサポートしてくれました。そのおかげでみんなに追いつくことができたんです。
大学に進学することはずっと前から決めていました。大学はいろいろなところからさまざまな価値観を持った人が集まる場所ですし、そこで自分の視野を広げたいという強い想いがあったからです。父が経営のお仕事をしていた影響なのか、いま経営学部で学んでいます。理数系の科目も学べて、幅広い知識がつくのでとても刺激を受けています。
■幅広いジャンルに挑戦したい! 人の魂を揺さぶる女優を目指す
私にとって女優というお仕事は、とても奥が深くてなかなかひと言では言い表せられません。まだまだ模索状態だというのが正直なところです。ただし、演技によって人に勇気と感動を与えるお仕事だと、日々感じています。今後は、もっと魂を揺さぶるような演技を追求して、私の演技を見た人が幸せな気持ちになれるように努力していくつもりです。
また、女優だけではなく、できればもっといろいろなジャンルに挑んでみたい。今回は映画「風立ちぬ」で初めて声優に挑戦しましたが、女優とはまたひと味違うおもしろさがありました。自分自身の世界を広げていくためにも、さまざまなお仕事にチャレンジしていきます。
■高校生にメッセージ
思い描いている将来に向けて、たぶんみんな一生懸命頑張っていると思いますが、たまには肩の力を抜いて自分の好きなことに没頭してみたり、リフレッシュする時間を持つことが大切だと思います。
そして、「自分はこの道しかない!」と決めて、ひたすら突っ走るのも悪くないと思いますが、どんな時でも視野は広く持つようにしていてください。自分の世界を閉じることなく、信頼する人の言葉に耳を傾けることで、もっともっと新しい何かが見えてくるんじゃないかな。
たきもと・みおり
1991年10月16日、鳥取県生まれ。現在、4 年制大学に在学中。2010年、映画「彼岸島」ヒロイン、NHK連続テレビ小説「てっぱん」主役に起用され、広く注目される。映画やCM、ドラマなど数々に出演するなど、期待を集める若手女優の一人。
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