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[第101号]

2013/11/13

料理を通じて地域をピーアールするイベント「B -1グランプリ」の季節が今年もやってきた。街おこし活動の「ナンバーワン」になるべく全国からご当地グルメを引っ提げて集結。昨年度のナンバーワン団体のブースには開催直後から長蛇の列ができたという▼「ナンバーワン」になると注目が集まるのは言うまでもない。一番になるのは意義のあることだが、「オンリーワン」になることも大切だと言われるようになったのはSMAP の「世界に一つだけの花」からではないだろうか。音楽の教科書にも掲載されるこの曲は、10年以上前に発売されてからいまもなお日本はもちろん、世界中から愛され続けている。人々に与えた影響はとても大きなものとなった▼翻って、大学入試を知識偏重の選抜から能力や意欲などを総合的に評価するものに転換する必要があるとして、新たなテストの導入が提言された。点数の優劣ではなく幅広い学力や表現力が問われるようになれば、オンリーワンの部分がより重要になってくるだろう▼いよいよ今月から推薦入試の出願がスタートした。また、来年4月に入社を目指す就活生にとっては大詰めの時期だろう。面接試験では、マニュアル通りの答えでナンバーワンを演出するのではなく、個性や持ち味を存分に発揮しオンリーワンの部分で合格や内定を決めて欲しいと願う次第だ。

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