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第36号(平成29年10月10日発行)女優 広瀬すずさん
2017/10/12
それぞれのゴールを目指して、
まっすぐに頑張ろう!
女優 広瀬すずさん
2012 年のデビュー以来、多彩な活躍ぶりから、まさに時代の寵児とも言える存在感を放っている女優の広瀬すずさん。今夏に公開したアニメーション映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 」では、ヒロイン役での出演が大きな話題となるなど、今後の活躍がより一層期待されています。
今年の3 月に高校を卒業した広瀬さんを訪ね、これまでの進路ストーリーをおうかがいすると共に、同年代の高校生のみなさんに熱い応援メッセージを送っていただきました。
―芸能界に入ったきっかけと、女優になってみての現在の感想をお聞かせください。
芸能界に入ったのは、2012年8月に開催された女子中高生向けのファッション雑誌『Seventeen』のオーディションでグランプリを受賞したことがきっかけでした。姉のアリスが同じ雑誌の専属モデルとして先に芸能界デビューしていたこともあり、その流れで私も受けてみることになったんです。
しかし、本当のことを言うと、デビューした当初は、環境の変化に戸惑い、「このお仕事は私に合わないかも」と思う時期もあったんです。それでも断る勇気がなくて、流れに身を任せるまま仕事を続けていました。しかし現在は、モデルに加えて女優や声優の仕事も増え、毎日がとても充実しています。演じることのやりがいやおもしろさも分かるようになってきて、女優になれて良かったなと思うようになりました。
―小・中学校時代はどのような生活を送っていたのでしょうか?
私は中学3年生まで静岡県の静岡市で暮らしていました。小学校の頃は男の子っぽい女の子で、よく走り回っていたのを覚えています。中学2年生の途中からはモデルデビューを果たしたこともあって、芸能関連の仕事が入ってくるようになりました。ですので、同級生たちとはしゃぎまわるようなことは徐々に減ってきましたが、卒業するまで変わらず活発な性格でした。特に、仲の良い友達と一緒にお祭りに行けたことは、とても良い思い出として残っていますね。
―学生時代はバスケットボールに力を入れられていたとうかがっています。
姉のチームに人数合わせで入れられたことがきっかけで、小学校2年生の時にバスケを始めました。そこから中学3年生の途中まで約8年間続け、毎日真剣に練習に取り組んでいました。
それなりに強いチームで、小学校の頃は東海地区の大会まで勝ち進んだこともあります。中学生になってもほとんど同じメンバーで中学校に進学しましたので、強かった方だと思います。
ポジションは、試合をコントロールしたり、味方に指示を出したりする司令塔の役割があるポイントガードでの出場が多かったですね。
昔からかなり負けず嫌いな性格で、試合に負けた時は、それはもう機嫌が悪かったです(笑)。もちろん、試合に勝った時は、すごく喜んでいたのを覚えています。
―高校時代の思い出を教えてください。
高校からは東京に上京してきて、本格的に仕事と勉強を両立させる日々が始まりました。文化祭などの学校行事には、仕事の都合で参加できませんでしたが、学校に登校できる日はすごく楽しかったですし、癒しの時間にもなっていました。
―高校時代のお仕事を振り返ってみていかがですか?
いまはいろいろな世界を見られて、とても楽しくて充実していますが、高校生の頃はまだまだ分からないことばかりで、目の前にある仕事だけに集中して取り組んでいる時期でした。役作りのための練習として、かるたやチアダンスなど、本当にさまざまなことをやらさせていただきましたね。
「眠らなくてもいいから現場に行きたい!」というような何かすごい気持ちの時もありました。経験したことがないような役を演じられるのがとても刺激的で、それがおもしろかったんだと思います。
―今夏公開の映画では時間が戻るシーンがありましたが、広瀬さんがもしも学生時代に戻れるとしたらどんなことをしたいですか?
お仕事を始める前は普通の中学生でしたので、ごく一般的な学校生活を送ってみたいですね。学校に行って、受験をして、そのまま静岡で暮らしていたらどうなっていたのかなと思ったりしますね。
また、大好きだったバスケットボールも、仕事の関係で中学3年生の途中で部活を辞めることになってしまいましたので、最後の大会には出場することができませんでした。ですので、最後までチームメイトと一緒に本気でやりたかったなという思いもあります。
あとは学校やプライベートで着る制服をもっと堪能しておけば良かったなと思いますね(笑)。現在はお仕事でたくさん制服を着させていただいていますが、やっぱり学生時代にたくさん着ておきたかったです。朝に満員電車に乗って通学して、クラスメイトとたわいもないおしゃべりを楽しむ生活を送ってみたかったです。
―仕事をする上で意識していることはありますか?
座右の銘などというほどの強いものではありませんが、元々、一度始めたことは最後までやり遂げないと気が済まない性格ですので、それを心がけています。自分でこうと決めたら、どうしてなんだろうというくらい意志が強いんです。
バスケでも「絶対に勝つ」という強い気持ちを持っていつも頑張っていました。そうした性格がいまの仕事にも活かされているのかなと思います。
―最後に進路選択を控えた高校生にメッセージをお願いします。
自分が決めたゴールや目標に関しては、決してあきらめずに、まっすぐ頑張って欲しいと思います。
もしかすると、その道の途中であきらめかけてしまう瞬間が来るかもしれません。しかし、あきらめてしまえば後々になって後悔として残ってしまうと思いますので、強い気持ちを持って頑張って欲しいなと思います。応援しています。
ひろせ・すず●1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年「ミスセブンティーン2012 」に選ばれ、モデルとして芸能界デビュー。13 年にTVドラマ「幽かな彼女」で女優デビューを果たした後、映画、ドラマ、CMなど多彩な活躍ぶりを見せる。16年、「第40 回日本アカデミー賞」において、映画「ちはやふる―上の句― 」で優秀主演女優賞を、映画「怒り」で優秀助演女優賞をダブル受賞。17年8月公開のアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」では、ヒロインの及川なずな役を演じるなど、今後の活躍が最も期待される女優の一人。
まっすぐに頑張ろう!
女優 広瀬すずさん
2012 年のデビュー以来、多彩な活躍ぶりから、まさに時代の寵児とも言える存在感を放っている女優の広瀬すずさん。今夏に公開したアニメーション映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 」では、ヒロイン役での出演が大きな話題となるなど、今後の活躍がより一層期待されています。
今年の3 月に高校を卒業した広瀬さんを訪ね、これまでの進路ストーリーをおうかがいすると共に、同年代の高校生のみなさんに熱い応援メッセージを送っていただきました。
―芸能界に入ったきっかけと、女優になってみての現在の感想をお聞かせください。
芸能界に入ったのは、2012年8月に開催された女子中高生向けのファッション雑誌『Seventeen』のオーディションでグランプリを受賞したことがきっかけでした。姉のアリスが同じ雑誌の専属モデルとして先に芸能界デビューしていたこともあり、その流れで私も受けてみることになったんです。
しかし、本当のことを言うと、デビューした当初は、環境の変化に戸惑い、「このお仕事は私に合わないかも」と思う時期もあったんです。それでも断る勇気がなくて、流れに身を任せるまま仕事を続けていました。しかし現在は、モデルに加えて女優や声優の仕事も増え、毎日がとても充実しています。演じることのやりがいやおもしろさも分かるようになってきて、女優になれて良かったなと思うようになりました。
―小・中学校時代はどのような生活を送っていたのでしょうか?
私は中学3年生まで静岡県の静岡市で暮らしていました。小学校の頃は男の子っぽい女の子で、よく走り回っていたのを覚えています。中学2年生の途中からはモデルデビューを果たしたこともあって、芸能関連の仕事が入ってくるようになりました。ですので、同級生たちとはしゃぎまわるようなことは徐々に減ってきましたが、卒業するまで変わらず活発な性格でした。特に、仲の良い友達と一緒にお祭りに行けたことは、とても良い思い出として残っていますね。
―学生時代はバスケットボールに力を入れられていたとうかがっています。
姉のチームに人数合わせで入れられたことがきっかけで、小学校2年生の時にバスケを始めました。そこから中学3年生の途中まで約8年間続け、毎日真剣に練習に取り組んでいました。
それなりに強いチームで、小学校の頃は東海地区の大会まで勝ち進んだこともあります。中学生になってもほとんど同じメンバーで中学校に進学しましたので、強かった方だと思います。
ポジションは、試合をコントロールしたり、味方に指示を出したりする司令塔の役割があるポイントガードでの出場が多かったですね。
昔からかなり負けず嫌いな性格で、試合に負けた時は、それはもう機嫌が悪かったです(笑)。もちろん、試合に勝った時は、すごく喜んでいたのを覚えています。
―高校時代の思い出を教えてください。
高校からは東京に上京してきて、本格的に仕事と勉強を両立させる日々が始まりました。文化祭などの学校行事には、仕事の都合で参加できませんでしたが、学校に登校できる日はすごく楽しかったですし、癒しの時間にもなっていました。
―高校時代のお仕事を振り返ってみていかがですか?
いまはいろいろな世界を見られて、とても楽しくて充実していますが、高校生の頃はまだまだ分からないことばかりで、目の前にある仕事だけに集中して取り組んでいる時期でした。役作りのための練習として、かるたやチアダンスなど、本当にさまざまなことをやらさせていただきましたね。
「眠らなくてもいいから現場に行きたい!」というような何かすごい気持ちの時もありました。経験したことがないような役を演じられるのがとても刺激的で、それがおもしろかったんだと思います。
―今夏公開の映画では時間が戻るシーンがありましたが、広瀬さんがもしも学生時代に戻れるとしたらどんなことをしたいですか?
お仕事を始める前は普通の中学生でしたので、ごく一般的な学校生活を送ってみたいですね。学校に行って、受験をして、そのまま静岡で暮らしていたらどうなっていたのかなと思ったりしますね。
また、大好きだったバスケットボールも、仕事の関係で中学3年生の途中で部活を辞めることになってしまいましたので、最後の大会には出場することができませんでした。ですので、最後までチームメイトと一緒に本気でやりたかったなという思いもあります。
あとは学校やプライベートで着る制服をもっと堪能しておけば良かったなと思いますね(笑)。現在はお仕事でたくさん制服を着させていただいていますが、やっぱり学生時代にたくさん着ておきたかったです。朝に満員電車に乗って通学して、クラスメイトとたわいもないおしゃべりを楽しむ生活を送ってみたかったです。
―仕事をする上で意識していることはありますか?
座右の銘などというほどの強いものではありませんが、元々、一度始めたことは最後までやり遂げないと気が済まない性格ですので、それを心がけています。自分でこうと決めたら、どうしてなんだろうというくらい意志が強いんです。
バスケでも「絶対に勝つ」という強い気持ちを持っていつも頑張っていました。そうした性格がいまの仕事にも活かされているのかなと思います。
―最後に進路選択を控えた高校生にメッセージをお願いします。
自分が決めたゴールや目標に関しては、決してあきらめずに、まっすぐ頑張って欲しいと思います。
もしかすると、その道の途中であきらめかけてしまう瞬間が来るかもしれません。しかし、あきらめてしまえば後々になって後悔として残ってしまうと思いますので、強い気持ちを持って頑張って欲しいなと思います。応援しています。
ひろせ・すず●1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年「ミスセブンティーン2012 」に選ばれ、モデルとして芸能界デビュー。13 年にTVドラマ「幽かな彼女」で女優デビューを果たした後、映画、ドラマ、CMなど多彩な活躍ぶりを見せる。16年、「第40 回日本アカデミー賞」において、映画「ちはやふる―上の句― 」で優秀主演女優賞を、映画「怒り」で優秀助演女優賞をダブル受賞。17年8月公開のアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」では、ヒロインの及川なずな役を演じるなど、今後の活躍が最も期待される女優の一人。
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