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第38号(平成30年4月30日発行)メンタリスト DaiGoさん
2018/05/02
受験勉強は、時間ではなく
どれだけ集中したかが大切
メンタリスト DaiGoさん
心理学のスペシャリスト「メンタリスト」として、テレビ番組への出演をはじめ、企業顧問、大学特任教授、さらには書籍の執筆など、マルチな才能を発揮し、世間から注目を集めているメンタリストDaiGoさん。
慶應義塾大学を卒業しているDaiGoさんに、これまでの人生をおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんにアドバイスを送っていただきました。
ー大学入試センター試験でマークミスという人生最大の失態
小さい頃から、他人とは違うことをしないと世の中では成功できないという考えを持っていました。
高校時代も多くの人たちが部活動に入部していく中、自分はあえて入部をしなかったり、大学受験で多くの友人が予備校に通い出す中、自分は参考書を買って独学で勉強をしたりと、常に人とは違うことをしていました。
大学受験においても、東京大学を志望校にするなど、周りの友人たちとは違う高い目標を掲げて頑張っていました。
しかし、現役時代は残念ながら不合格。浪人して基礎を叩き直しました。そして、自信を持って臨んだ浪人生時代の大学入試センター試験で、私は人生最大のミスを犯してしまいました。それは、試験科目のマークを間違えてしまったのです。そのミスによって、私は東大受験に必要な科目を満たすことができず、二次試験を受ける資格がなくなってしまったのです。
これまで現役時代と浪人生時代に真剣に受験勉強に取り組んできましたので、当時の私はかなりのショックを受けました。しかし、それを見かねた母親が知らぬ間に慶應義塾大学に願書を出しており、母から「慶應に願書を出しておいたから、時間があるなら受けておいで」と、背中を押してもらいました。
これまで慶應義塾大学の過去問題は一度も見ていなかったのですが、これまでの受験勉強のおかげで、奇跡的に合格を果たすことができました。実は万年筆を一本だけ持って受験してきたという武勇伝もあり、いま振り返ってみても、本当によく受かったなと思いますね(笑)。
ー大学時代にイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンに衝撃を受ける
慶應義塾大学の理工学部物理情報工学科に進学することはできましたが、私は東京大学への入学を目指していたこともあって、かなりのコンプレックスを抱いたまま大学生活に突入することになりました。
周りの新入生たちは、サークルに入るなど楽しそうなキャンパスライフをスタートさせていましたが、私は「このコンプレックスに打ち勝つために、大学時代に何かを成し遂げなければならない」と、強い使命感のようなものを持ったのをいまでも鮮明に覚えています。
その後、友人からイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンについて紹介してもらう機会があり、そこから私の人生は180度変わりました。‶心を操る悪魔” ‶心の魔術師”などと呼ばれている彼のパフォーマンスに衝撃を受け、彼に関する書籍などを読み漁り、メンタリズムを本格的に勉強しました。
ですので、現在メンタリストDaiGoとして、多方面に活躍できているのも、彼との出会いが人生を変えたと言っても過言ではありません。メディアでは「日本唯一のメンタリスト」と紹介されることも多いですが、その背景にあるのは‶成功するためには、他人とは違うことをすること”が原点にあるのです。
ー進路選択に関するアドバイス まずは将来について真剣に考えよう
最新の研究によると、大学のランクと収入の高さにはある程度の関連性があることが分かっています。ですから、それなりに高い年収を目指すのであれば、難関と呼ばれる有名大学に入った方が良いと思います。
しかし、例えば自分は起業家になって世界を変えるような発明をしたいとか、億単位の年収が得られる仕事をしたいとか、年商100億円の企業を創業したいとか、そういった極めて高い目標達成を目指す場合には、実は学歴と成功者の数にはあまり相関性がないと言われています。
ですので、高校生のみなさんにアドバイスを送るとすれば、まずは自分の将来について真剣に考え、どういう人生を送りたいのかを考えて欲しいということを伝えたいですね。社会に出れば、仕事が人生の大部分を占めることになりますので、自分の好きなことを仕事にすることができれば、それが自然と幸せにもつながるはずです。
現在はAI(人工知能)が日進月歩で進化しており、人間の仕事の多くが代替されていくことも予測されています。仕事の内容や職種もどんどん変化していくはずですし、いまはYouTuberが億単位でお金を稼ぐ時代です。現存する仕事だけにとらわれず、広い視野を持って自分の将来を考えて欲しいと思います。
ー勉強は時間ではなく効率が大事 進路は自分で責任を持って決断を!
一般入試等の試験を受けて、大学進学を目指す高校生たちにアドバイスをするとすれば、受験勉強は時間ではなく、効率が大事ということを強くお伝えしたいですね。
世界的に有名なバイオリニストの方々を調べたある調査結果によると、人間の集中力は4時間が限界だということが分かりました。ですので、こうした一流のバイオリニストの人たちは、短時間で集中をして、残りの時間は良いパフォーマンスを発揮するためにリラックスして過ごすことが多いそうです。
高校生の中には「昨日は10時間勉強した」などと、勉強時間に焦点を当てて自慢げに話をする人がいるかもしれませんが、人間は10時間も集中力は持続しませんので、短期集中でしっかりと勉強した方が成績は上がるはずです。
いずれにしても、高校卒業後の進路は人生におけるターニングポイントになるでしょう。まずは目指すべき目標を先に決め、そこから逆算していま何をすべきかを考える方法がオススメです。時には周囲の助言を聞いてみることも大事です。しかし、最終的には自分で責任を持って選択し、これからの人生を切り拓いていってください。
めんたりすと・だいご●
1986 年11 月22 日生まれ、静岡県出身。高輪中学校・高輪高等学校から慶應義塾大学理工学部物理情報工学科に進学し卒業。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに広く紹介し、メンタリストとして各方面で活躍。現在はジェネシスヘルスケア株式会社の顧問および新潟リハビリテーション大学の特任教授を務めるほか、書籍の執筆など、幅広い分野で存在感を発揮している。
どれだけ集中したかが大切
メンタリスト DaiGoさん
心理学のスペシャリスト「メンタリスト」として、テレビ番組への出演をはじめ、企業顧問、大学特任教授、さらには書籍の執筆など、マルチな才能を発揮し、世間から注目を集めているメンタリストDaiGoさん。
慶應義塾大学を卒業しているDaiGoさんに、これまでの人生をおうかがいすると共に、進路選択を控える高校生のみなさんにアドバイスを送っていただきました。
ー大学入試センター試験でマークミスという人生最大の失態
小さい頃から、他人とは違うことをしないと世の中では成功できないという考えを持っていました。
高校時代も多くの人たちが部活動に入部していく中、自分はあえて入部をしなかったり、大学受験で多くの友人が予備校に通い出す中、自分は参考書を買って独学で勉強をしたりと、常に人とは違うことをしていました。
大学受験においても、東京大学を志望校にするなど、周りの友人たちとは違う高い目標を掲げて頑張っていました。
しかし、現役時代は残念ながら不合格。浪人して基礎を叩き直しました。そして、自信を持って臨んだ浪人生時代の大学入試センター試験で、私は人生最大のミスを犯してしまいました。それは、試験科目のマークを間違えてしまったのです。そのミスによって、私は東大受験に必要な科目を満たすことができず、二次試験を受ける資格がなくなってしまったのです。
これまで現役時代と浪人生時代に真剣に受験勉強に取り組んできましたので、当時の私はかなりのショックを受けました。しかし、それを見かねた母親が知らぬ間に慶應義塾大学に願書を出しており、母から「慶應に願書を出しておいたから、時間があるなら受けておいで」と、背中を押してもらいました。
これまで慶應義塾大学の過去問題は一度も見ていなかったのですが、これまでの受験勉強のおかげで、奇跡的に合格を果たすことができました。実は万年筆を一本だけ持って受験してきたという武勇伝もあり、いま振り返ってみても、本当によく受かったなと思いますね(笑)。
ー大学時代にイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンに衝撃を受ける
慶應義塾大学の理工学部物理情報工学科に進学することはできましたが、私は東京大学への入学を目指していたこともあって、かなりのコンプレックスを抱いたまま大学生活に突入することになりました。
周りの新入生たちは、サークルに入るなど楽しそうなキャンパスライフをスタートさせていましたが、私は「このコンプレックスに打ち勝つために、大学時代に何かを成し遂げなければならない」と、強い使命感のようなものを持ったのをいまでも鮮明に覚えています。
その後、友人からイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンについて紹介してもらう機会があり、そこから私の人生は180度変わりました。‶心を操る悪魔” ‶心の魔術師”などと呼ばれている彼のパフォーマンスに衝撃を受け、彼に関する書籍などを読み漁り、メンタリズムを本格的に勉強しました。
ですので、現在メンタリストDaiGoとして、多方面に活躍できているのも、彼との出会いが人生を変えたと言っても過言ではありません。メディアでは「日本唯一のメンタリスト」と紹介されることも多いですが、その背景にあるのは‶成功するためには、他人とは違うことをすること”が原点にあるのです。
ー進路選択に関するアドバイス まずは将来について真剣に考えよう
最新の研究によると、大学のランクと収入の高さにはある程度の関連性があることが分かっています。ですから、それなりに高い年収を目指すのであれば、難関と呼ばれる有名大学に入った方が良いと思います。
しかし、例えば自分は起業家になって世界を変えるような発明をしたいとか、億単位の年収が得られる仕事をしたいとか、年商100億円の企業を創業したいとか、そういった極めて高い目標達成を目指す場合には、実は学歴と成功者の数にはあまり相関性がないと言われています。
ですので、高校生のみなさんにアドバイスを送るとすれば、まずは自分の将来について真剣に考え、どういう人生を送りたいのかを考えて欲しいということを伝えたいですね。社会に出れば、仕事が人生の大部分を占めることになりますので、自分の好きなことを仕事にすることができれば、それが自然と幸せにもつながるはずです。
現在はAI(人工知能)が日進月歩で進化しており、人間の仕事の多くが代替されていくことも予測されています。仕事の内容や職種もどんどん変化していくはずですし、いまはYouTuberが億単位でお金を稼ぐ時代です。現存する仕事だけにとらわれず、広い視野を持って自分の将来を考えて欲しいと思います。
ー勉強は時間ではなく効率が大事 進路は自分で責任を持って決断を!
一般入試等の試験を受けて、大学進学を目指す高校生たちにアドバイスをするとすれば、受験勉強は時間ではなく、効率が大事ということを強くお伝えしたいですね。
世界的に有名なバイオリニストの方々を調べたある調査結果によると、人間の集中力は4時間が限界だということが分かりました。ですので、こうした一流のバイオリニストの人たちは、短時間で集中をして、残りの時間は良いパフォーマンスを発揮するためにリラックスして過ごすことが多いそうです。
高校生の中には「昨日は10時間勉強した」などと、勉強時間に焦点を当てて自慢げに話をする人がいるかもしれませんが、人間は10時間も集中力は持続しませんので、短期集中でしっかりと勉強した方が成績は上がるはずです。
いずれにしても、高校卒業後の進路は人生におけるターニングポイントになるでしょう。まずは目指すべき目標を先に決め、そこから逆算していま何をすべきかを考える方法がオススメです。時には周囲の助言を聞いてみることも大事です。しかし、最終的には自分で責任を持って選択し、これからの人生を切り拓いていってください。
めんたりすと・だいご●
1986 年11 月22 日生まれ、静岡県出身。高輪中学校・高輪高等学校から慶應義塾大学理工学部物理情報工学科に進学し卒業。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに広く紹介し、メンタリストとして各方面で活躍。現在はジェネシスヘルスケア株式会社の顧問および新潟リハビリテーション大学の特任教授を務めるほか、書籍の執筆など、幅広い分野で存在感を発揮している。
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