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161号

2018/11/15

 気がつけば、今年も残すところあと2カ月を切った。ハロウィンの喧噪が遠去り、街並みにはイルミネーションが現れた。空気が澄んでいる寒い時期ならではのきらめきは、しかし同時に心を温かくしてくれる格別なものとして心に響いてくる▼大学進学志望者は、この時期から大きく二つに分かれていきそうだ。進学先がすでに決まった人とこれから勝負をかける人。AO入試や推薦入試の合格者には余裕が漂い、その様子を尻目に一般入試受験組は焦りを隠せない―という、いかにもステレオタイプ的な構図も実際少なくはないのだろう。クラス内の雰囲気が微妙になるのがこの季節だと聞く▼受験勉強に焦りはつきものだが、焦り過ぎは禁物だ。不安への対処法は人それぞれあるに違いない。勉強の成果をつけて自信を深めたり、シンプルに深呼吸をしたりと、自分に合った解消法を見つけて上手に緩急を楽しむ余裕を持ち合わせていたい▼いつ合格が決まるにしても、待ち受けているのは同じキャンパスライフだ。そうであるとすれば、ここは一つ自分のペースで志望大学に近づいていきたい。イルミネーションと同じくらい印象的で輝かしい大学生生活は、すぐそこまで来ている。

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