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165号

2019/03/14

 日本の総人口が減り続けている。総務省統計局の「人口推計」(平成31年2月20日発表)によると、平成31年2月の概算値は1億2633万人で、前年同月に比べて27万人の減少。人口減少は「労働力不足」に直結する▼大手コンビニエンスストアの一部加盟店から、24時間営業に対する不満の声があると聞く。現在、9割を超える店舗が24時間営業をしているが、人手不足に悩むオーナーは少なくない。今後、一部店舗で試験的に実施されるという短縮営業の結果によっては、議論を呼ぶこともあるのだろう▼私たちが普段何気なく享受している「利便性」は、当たり前ではなく、限界まで働く労働者の支えにより成り立っている。この現状は、「あれば便利=なくても良い」時代の到来を意味していると考えることはできないだろうか。もちろん、単純に人員を削減すればいいというのではない。費用対効果を加味し、最終的には地域ごとに最適な営業時間を見い出すことが理想だ▼現状を維持することに何の疑問も持ち合わせないのであれば、新しい地平は開けてこないに違いない。受験生には「現状維持」にとどまるのではなく、より最適な勉強法を模索し、高みを目指して欲しい。

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