トップページ > 学窓 > 176号

前の記事 | 次の記事

176号

2020/02/14

 2月を迎え、顔が強張るほど冷たい北風の吹く日も増えてきた。早くも過ぎ去った正月で印象に残っているのは、区間記録の更新ラッシュに沸いた箱根駅伝。そして、快走を見せた多くの選手たちの足元でひときわ目を引いた蛍光ピンクの厚底シューズだ▼この箱根駅伝を席巻した厚底シューズは、スポーツ用品メーカー・NIKE社の「ヴェイパーフライ」シリーズと呼ばれるもの。厚い靴底にカーボンファイバー製のプレートが埋め込まれており、反発性に優れている。先月末の世界陸連の発表によって、今後の公式大会での同シューズ(市販モデル)の着用が認められた▼競泳におけるSpeedo社製の「レーザーレーサー」のように、画期的なスポーツ用品の登場が選手の記録更新を後押しすることがある。トップレベルの戦いになればなるほど、選手本人の力はもちろん、小さな選択の一つひとつが勝敗を大きく分ける要因となっていくのだろう▼大学入試の一般試験が目前だ。ここまで努力を続けてきた受験生には、自分なりに獲得してきた勉強のフォームや集中のルーティーンがあるはず。自分のペースを大事にしつつ、一点を取るための小さな試行錯誤を最後まで続けて欲しい。

[news]

前の記事 | 次の記事