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179号

2020/05/21

 「令和」に改元されてから、約1年が経過した。例年であれば、いわゆるゴールデンウィーク中の帰省・観光客などでにぎわったのだろうが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大回避のための外出自粛によって、静かな連休となった▼この時期の話題の一つに「五月病」があるが、今般は新型コロナによる影響で、「コロナうつ」「自粛疲れ」など新しい言葉も登場するなど、気が滅入る人が少なくないと聞く。新入生・新入社員の場合は、新しい環境に慣れるタイミングであるはずだが、テレワークに時短勤務、あるいは休校やオンライン授業など、いまだ会えぬ同期入社や同級生に思いを馳せることもあるに違いない▼気分が落ち込まないためには、趣味を楽しんだり、新しいことに挑戦してみたりということも一つの手立てだろう。お菓子づくりにトライする人や、自宅で映画やドラマ鑑賞に没頭する人、また読書や大掃除、筋力トレーニングと、時間の有意義な使い方が新鮮に映る▼現在の混乱状況が落ち着いても、生活様式や感覚が従前通りに戻るとは限らない。令和のスタンダードは、自宅でも主体的に楽しみを持ち、ライフスタイルが尊重される構えなのだと信じたい。


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