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196号

2021/10/20

 9月13日、メトロポリタン美術館(MET、米国・ニューヨーク州)で開催された世界的なファッションの祭典「コスチューム・インスティテュート・ガラ(METガラ)」で、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が自身のルーツであるハイチと日本の文化を取り入れた鮮やかなドレスを纏って登場し、大きな話題を集めた▼METガラは、メトロポリタン美術館服飾研究所の資金調達を目的に、毎年開かれているチャリティーイベントだ。世界中の著名人が一堂に会し、芸術文化としてのファッションを庇護するという一面も持っている▼翻って最近は、国内の高校などで制服や身だしなみに関する校則の規定を見直す動きが広がっていると聞く。個人の自由が尊重される私服と、コミュニティへの帰属や責任をも意味する制服を同一に語ることは難しい。しかし、「何のために設けられた服装規定なのか」「制服・私服それぞれのメリット・デメリットは何なのか」を考えることは決してムダではないはずだ▼また、自分で考えた意見を友人や教員と話し合うことで、新たな気づきを得るといったこともあるだろう。自身の関心のある身近な課題を追究し、豊かな実りの秋として欲しい。




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