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243号

2025/09/10

 いつの間にか私たちの生活は「ネット申し込み」に囲まれ過ぎているようだ。旅行のチケット、コンサートの座席、役所の申請に至るまで、キータッチ一つであらゆる手続きが完結するようになった。予約を取ろうと電話をかけ続けていたことや長い行列に並んでいた記憶は鮮明だが、もう随分と昔のようでもある▼令和8年1月実施の大学入学共通テストの出願受付が9月16日より開始する。慣れ親しんだ郵送手続きに代わって今回からオンラインでの手続きとなり、所定の時刻までに検定料を支払うことで出願完了となると聞いた▼モニタ越しの手続きは手間が簡略化され、時間を短縮する。それは合理性を追求する現代社会の必然的な流れに違いない。しかし、すべてが画面上で完結するがゆえに、不安で落ち着かないというのもありそうだ。効率化の波は、時に「実感」を奪い去ってしまうように感じてならない▼技術革新は目まぐるしい。日進月歩という言葉も忘却の彼方に去った。大切なのは、手法が変わってもその先に広がる夢や目標をしっかりと見据えることだ。デジタル時代の産声とともに始まった共通テストの出願が、受験生たちの確かな一歩となることを願ってやまない。



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