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第104回 駿河台大学 学長 大森 一宏氏

2026/04/10

地域に根ざした大学として発展し続ける
駿河台大学 学長 大森 一宏氏




 「愛情教育」を建学の精神に掲げ、法学部・経済経営学部・メディア情報学部・スポーツ科学部・心理学部の5学部体制で社会で活躍できる有為な人材を育成している駿河台大学(埼玉県飯能市)。「教育力」「地域力」「学生支援力」「就業力」をキーワードに掲げ、学生を4年間で大きく成長させているのが特徴だ。大森一宏学長を訪ね、大学の特徴や魅力、地域連携、今後のビジョンなどについてお話をうかがった。

 









地域社会で学ぶ実学教育 駿大社会人基礎力を習得
――はじめに、駿河台大学の特徴を教えてください。
 本学は昭和62年に開学し、令和8年度に節目の40年目を迎える大学です。創立時は法学部のみの単科大学として開学しましたが、現在は経済経営学部、メディア情報学部、スポーツ科学部、心理学部を合わせた5学部と2大学院研究科(総合政策研究科、心理学研究科)を擁する規模の大学へと発展を遂げました。
 建学の精神には「愛情教育」を掲げ、創立者である山﨑春之の「学生一人ひとりに対する愛情がなければ、真の教育はできない」という信念に基づき、学生の個性を尊重し、その能力を最大限に伸ばす教育を行っているのが特徴です。

 

――貴学では「駿大社会人基礎力」の習得に力を入れられています。
 駿大社会人基礎力は、社会人になる上で必要となる「基礎的な力」「考える力」「行動に移す力」「協働する力」「総合的な力」の五つの力のことを指します。
これらの力の中にはそれぞれに能力要素があり、合計15の能力要素について4年間をかけて全員が身につけていきます。
 特に本学は少人数制のゼミナールを必修科目としており、1年次から4年次まで継続して履修します。そのため、ゼミナールにおける研究活動や調査、ディスカッション、レポート作成、プレゼンテーションなどを通して、学生たちは自然と駿大社会人基礎力を育むことができます。
 さらに、13年次に「キャリア教育科目」を必修にしていることに加え、本学では地域社会を学びの場として地域の人と関わりを持ちながら駿大社会人基礎力を身につける「アウトキャンパス・スタディ」という取り組みも行っています。
大学を飛び出し、実際に地域社会で学ぶことによって、卒業後のキャリアや人生を切り拓く力を育むことにつながっているのです。


――アウトキャンパス・スタディの具体的な取り組みを教えていただけますか?
 キャンパスを構える飯能市には、「ムーミンバレーパーク」というムーミンの世界観を楽しめるテーマパークがあります。国内有数の観光地として日々多くの人々が来場していますが、本学はムーミンバレーパークがあるメッツァを運営しているフィンテックグローバル株式会社(本社東京・品川区)と協定を締結していますので、パーク内における学生のインターンシップをはじめ、隣接する商業施設「メッツァビレッジ」の魅力発信動画の制作など、さまざまな取り組みを協働で行っています。
 また、大学周辺の里山をフィールドにした「森林環境プロジェクト」も実施しています。このプロジェクトは、森林の環境保全活動や間伐、遊歩道の整備などを専門家の方々と一緒に行っている取り組みです。このほかにも、産学連携協定を締結している飯能信用金庫(本部埼玉・飯能市)と「輝け!飯能プランニングコンテスト」を共催しており、学生たちは「ひと・モノ・自然」を活かした飯能市の魅力をPRする素晴らしいプランやアイデアを考案し、堂々と発表しています。
 このように、本学では座学だけではなく、地元の自治体や企業、地域社会から直接学べる機会を豊富に用意し、社会に出る上で必要不可欠な駿大社会人基礎力を育んでいるのです。

 

協定締結地域を一層拡大 今後も有為な人材を育成
――貴学の就職先の特徴について教えてください。
 就職先に関しては、多くの学生が幅広い業界・業種の企業等に就職を果たしています。とりわけ法学部に関しては「警察・消防コース」や「法職・行政職公務員コース」を設置していることもあり、県庁や市役所、警察といった公務員志望の学生が多く、他学部と比較して公務員就職者が多いという特徴があります。
 また、キャリアセンターでは就活イベントの開催はもちろん、3年次からは学生一人に担当のキャリアアドバイザーがついてエントリーシートの添削や面接対策、個別相談などを随時行い、学生の就職活動をバックアップしています。特に飯能信用金庫には大学別で見ると本学の卒業生が最も多く在籍しているとうかがっていますので、地域を支える地元企業等に優秀な人材を多数輩出できていることは学長としてとても嬉しく思っています。


――今後の目標をお聞かせください。
 地域に根ざした高等教育機関として、本学では「地域の中核的人材の育成、地域の発展への貢献、地域の活性化への貢献」をミッションに掲げています。これまでは飯能市を中心とした自治体や企業と連携を深めてきましたが、近年は東京都の青梅市や瑞穂町と協定を締結するなど、締結先の自治体も広がりを見せています。地元地域との連携はもちろん、今後は連携する地域を拡大し、学生の学びのフィールドをさらに広げていくつもりです。
 また、私自身は学長を務めながら「日本経済史」などの授業も担当しています。学長は学生と教職員の橋渡しも大切な仕事の一つだと思っていますから、教育現場の感覚を忘れることがないよう、今後も授業を通して学生との関わりや交流を大切にしていきたいと考えています。


――全国の高校生にメッセージをお願いします。
 高校と大学では授業の学びに大きな違いがあります。高校までは授業のカリキュラムが組まれていることが一般的だと思いますが、大学では自分で履修科目を決めていきます。自分で決めるということは選択に責任が伴いますが、自分で決められるという自由もあります。本学には5学部の多彩な学びに加えて、地域社会を学びのフィールドにしたアウトキャンパス・スタディ、北米やヨーロッパ、アジアの大学への長期留学制度、さらには多種多様な部活動やサークル活動など、充実のキャンパスライフを送れる環境が整っています。本学の学びに少しでも興味・関心のある高校生のみなさんに対しては、「ぜひ本学のオープンキャンパスに参加して駿河台大学の良さを体感しに来てください」と、メッセージを送りたいと思います。


――全国の高校の先生方に向けてメッセージをお願いします。
 本学は令和8年度に節目の開学40年目を迎えます。これまでの卒業生数は約3万人に上り、地域を中心に社会の最前線で活躍している有為な人材を多数輩出してきました。
 今後も駿大社会人基礎力の習得を通じて社会に貢献できる魅力的な人材を育成・輩出していきますので、高校の先生方におかれましては、引き続き本学へのご理解とご厚情を賜れましたら幸甚に存じます。
 



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