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第105回 東京情報大学 学長 吉本 博明氏
2026/04/10
本学ならではの強みで存在感を発揮する
東京情報大学 学長 吉本 博明氏
昭和63年に開学し、「現代実学主義」を教育理念に掲げる東京情報大学(千葉市)。総合情報学部総合情報学科と看護学部看護学科の2学部2学科体制で社会の第一線で活躍できる有為な人材を育成しているのが特徴だ。昨年の9月に第8代学長に就任した吉本博明氏を訪ね、同大の特徴や魅力、今後のビジョンなどについてお話をうかがった。
将来性のある2学部を設置 多彩な産学連携活動を展開
――東京情報大学の特徴を教えてください。
本学は「未来を切り拓く」を建学の精神に掲げ、昭和63年に千葉市に開学した私立大学です。設置者は学校法人東京農業大学(本部東京・世田谷区)で、農業系総合大学として広く知られる東京農業大学とは系列校の関係にあります。設置学部については総合情報学部と看護学部の2学部を設置し、実践的な教育によって社会の最前線で活躍することができる有為な人材の育成を行っているのが特徴です。
――総合情報学部と看護学部の特徴をそれぞれ教えてください。
総合情報学部は総合情報学科の1学科を設置しています。学科内には3学系があり、AIや知能ロボティクス、サイバーセキュリティ、エンタテインメントコンピューティング、バイオインフォマティクス、eスポーツなど、情報分野における最先端で横断的な学びを展開しているのが特徴です。また、「レイトスペシャライゼーション」を導入しているため、入学後1年間は多彩な分野の基礎教育科目を履修しながら自身の興味や適性を見極めることができます。そして2年次からは三つの学系の中から主専攻となる一つを選択して自身の専門分野をより深く学んでいきます。
一方の看護学部も看護学科の1学科を設置しています。「看護×情報」をキャッチコピーに掲げ、情報分野に強い看護師の育成に力を注いでいます。ICTや医療情報システム、データ分析、電子カルテなど、医療現場で求められる実践的な知識とスキルを習得できるのが特徴です。
また、昨年度からはVRゴーグルを活用した体験型カリキュラムを導入しました。これにより、手術室や救急救命の現場といった通常の実習では入ることができないような場面における対処方法も学ぶことができるようになりました。
――貴学では施設・設備がとても充実しています。
本学は令和6年度に最先端の研究に取り組める施設「共創ラボ」を開設しました。ここでは学生と教員が一緒になってeスポーツ研究やゲーム開発、バーチャル空間体験などの研究に取り組んでいます。特に共創ラボ内にはeスポーツスタジオがありますので、毎年夏に高校生対象の「東京情報大学杯eスポーツ大会」を開催し、大きな盛り上がりを見せています。
また、「ドローン実験フィールド」も特徴の一つです。本学にはドローンやCanSat(カンサット)と呼ばれる小型の模擬人工衛星の研究が盛んに行われており、学生や教員は定期的に大会に出場し、素晴らしい成績を残しています。加えて、看護学部には病院を再現した機能的で広々とした実習室があります。最新のナースステーションをはじめ、ナースコールシステム、中央配管式の酸素投与設備、コンピュータ内蔵の患者のモデル人形などが配置されており、医療現場をシミュレーションしながら実践的に学ぶことができます。
このように、学生は最新の施設・設備のもとで勉学や研究に励めるため、卒業後は即戦力人材として活躍することができるのです。
――貴学の産学連携活動について教えてください。
本学は平成29年に株式会社日立システムズ(本社東京・品川区)とサイバーセキュリティに関する包括連携協定を締結しています。そのため、地元の千葉県警察をはじめとした警察のサイバーセキュリティ担当者を学内に招き、日立システムズの担当者がサイバーセキュリティに関する特別講義を毎年行っています。先日行われた講義では、参加した警察官の方々から大変好評をいただいたのですが、実は当日の講師として来られた方は本学の卒業生でした。学長としては素晴らしい講義を行う卒業生をとても嬉しく、そして誇らしく思いました。
また、看護学部では地域住民の方々を招いて健康チェックや健康相談を行う「コミュニティカフェ」を定期的に開催し、地域密着型の社会貢献活動も展開しています。
野球部の寮で学生を見守る 全国の高校との連携に意欲
――吉本学長は硬式野球部の寮で暮らされているとうかがいました。
私自身スポーツが好きなことに加え、硬式野球部の寮の部屋が空いていたこともあり、現在は硬式野球部の寮で暮らしています。学内にあるため、万が一大学で何か起こった際にはすぐに駆け付けることができますので、危機管理の利点があることはもちろん、部員たちの頑張る姿を間近で見ることができますので、とても気に入っています。大学の近くに居住している学長は少なくないですが、野球部の寮に居住している学長は全国的に見ても非常に珍しいと思っています。
4月9日には本学の指定強化部である硬式野球部とバドミントン部の壮行会が行われ、学長として激励の挨拶を行ってきました。硬式野球部は複数のプロ野球選手を輩出していますし、バドミントン部は関東の大学の中では強豪として名を馳せていますので、学生たちの今後の活躍を期待すると共に、応援に行ける日は積極的に試合会場に足を運びたいと考えています。
――今後の目標を教えてください。
現在は急速な少子化に伴って、大学間における学生獲得競争は激しさを増しています。そのため、大学としては他大学にはない強みをさらに磨いていく必要があると考えています。その中身については、総合情報学部で言えば近年大きな注目を集めている「eスポーツ」、昨年9月にアメリカで開催された世界大会で優勝するほど実績のある「CanSat」、そして「サイバーセキュリティ」の三つだと思います。
また、看護学部においては「アドバンスト・エッセンシャルワーカー」の育成が大切だと考えています。アドバンスト・エッセンシャルワーカーとは、社会インフラを支えるエッセンシャルワーカーに、AIやICT、データサイエンス、電子カルテ、地域医療連携といったデジタル技術を融合した、最先端の実践力を兼ね備える新世代のプロフェッショナルのことを言います。昨年政府が公表した「経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太方針2025)」を見ると、国家成長戦略の柱とされ、“デジタル技術を活用し、従来を超える高い専門性と処遇を実現する現場人材”として位置づけられるなど、いま大きな注目を集めています。
eスポーツ、CanSat、サイバーセキュリティの教育・研究の推進とアドバンスト・エッセンシャルワーカーの育成を通して、社会から必要不可欠な大学として今後も存在感を高めていきたいと考えています。
――全国の高校生にメッセージをお願いします。
AIが急速に普及する現在、情報分野に精通した人材は今後ますます求められていきます。また、高齢化の進展に伴って看護師に対する社会的な期待はより一層高まることは明らかです。AIや情報、看護や医療といった分野の学びや職業に興味のある高校生のみなさんは、ぜひ一度オープンキャンパスに参加して本学の魅力を肌で感じていただければ嬉しく思います。
――全国の高校の先生方に向けてメッセージをお願いします。
社会が目まぐるしく変わる中で、教育の現場も大きな転換期を迎えています。
本学としてはAIや情報通信技術を使って、教育のさらなる質の向上に貢献していきたいと考えています。積極的に各高校とコラボレーションをしたいと考えていますので、高校の先生方におかれましては、何かお困りごとや連携したい事項がありましたら、お気軽にご相談をいただけましたら幸いです。
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