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255号

2026/09/12

 9月25日は十五夜だ。「中秋の名月」と聞くと満月がイメージされるが、月の満ち欠けの変動により、必ずしも十五夜が満月になるとは限らない。実は満月になるのはその二日後の27日なのだという▼その話が、受験勉強にも重なる。9月になると、「夏休みにもっと勉強できたはずなのに」と、周囲と比べて焦ることがあるだろう。模試の成績や過去問の点数を見て、自分はまだまだだと思うこともあるかもしれない▼しかし、十五夜の月が完全な満月とは限らないように、受験勉強も一朝一夕に完成するものではない。細い月が少しずつ満ちていくように、昨日まで解けなかった問題が分かるようになったり、覚えられなかった知識が身についたりする。その一つひとつの積み重ねが、やがて大きな力になるに違いない▼日ごとに少しずつ形を変える月のように、学力もまた目には見えにくいところで着実に伸びていると信じたい。受験本番まで、まだ時間はある。いまの自分が仮に「満月」でなくても焦る必要はない。三日月や半月だとしても、欠けている部分があれば、これから満たしていけば良いはずだ。秋の長夜の風情を愉しみながら机に向かい、今日の一歩を大切にしたい。


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