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海外戯曲の賞にICU教授が受賞
2008/03/03
優れた海外戯曲の翻訳・脚色等に贈られる平成19年度(第15回)湯浅芳子賞が決まり、国際基督教大学(東京都三鷹市)教養学部の岩切正一郎教授(専門=フランス文学)が受賞した。贈賞式は3月24日、アイビーホール青学会館(東京都渋谷区)で行われる。
岩切教授は、蜷川幸雄演出の舞台2作品「ひばり」(ジャン・アヌイ作、2007年2月上演、松たか子主演)と、「カリギュラ」(アルベール・カミュ作、同年11、12月上演、小栗旬主演)を翻訳。これらが関係者の高い評価を得た。
岩切教授は、「演劇界で脚本の仕事に携わって1年半の私が、超一流の素晴らしい方々と仕事できたことに大きな喜びを感じていたのですが、その仕事でさらに賞をいただくとは思いがけず、驚いています」と、同大を通じて受賞の喜びを語る。
なお、岩切教授は今年6月、オランダ・ロッテルダムで開催される「ロッテルダム国際詩祭」に招待され、自作の詩の朗読を行う予定となっている。
■岩切正一郎(いわきり・しょういちろう) 経歴:
1959年宮崎県生まれ。東京大学文学部卒。同大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専攻修士課程修了。同博士課程単位取得満期退学。パリ第7大学テクストと資料の科学科博士第三課程修了。東京大助手、ICU教養学部人文科学科準教授を経て現在教授・人文科学科長。著書に『さなぎとイマーゴ:ボードレールの詩学』(書肆心水)など多数。翻訳書にドミニック・ボナ『ガラ』(筑摩書房)など多数。