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高大で取り組む高校生の「情報モラル」

2008/09/06

 8月27日、東京情報大学(千葉県千葉市)にて、情報教育研究フォーラムが開催された。
 本フォーラムは、同大と、千葉県で初めて、情報の専門学科「情報理数科」を設置した柏の葉高等学校(千葉県柏市)の連携によって開催されており、今年で2年目。同大と柏の葉高校は、5年前より教科「情報」のあり方をテーマに研究している。その研究成果を、実際の授業で使える教材として、情報科の教員に提案し、ともに学ぼうという試みが、このフォーラムでは行われている。
今年度は、これまでの研究をさらに発展させ、「全体で取り組む情報モラル教育を考える」をメインテーマに掲げ、「情報」の担当教員を中心に約100名が集まった。

 近年、携帯電話、掲示板、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)によるトラブルが急増している。いじめ、詐欺、異性間トラブルなど、どれも、中高生を脅かすものであり、それに対処すべき現場の危機感は高まっている。しかし、あまりの普及の早さに、大人も本質についていけていないのが現状ではなかろうか。

そのため、中・高校生段階で、webサイトの規制やウィルス対策など実践的なことを教えざるを得ない状況があるが、基調講演を行った東京農工大学総合情報メディアセンターの辰己丈夫准教授は「高校で教える『情報モラル』は、『人の心を傷つけてはいけない』といった普遍的な意識を教えるべき」と指摘する。例えば、高速通信がまだ不完全だった頃、メールの内容は数行がよいとされていた。現代は現代なりにビジネス文書のルールがあるが、そうしたルールの根底にある「相手に迷惑をかけない方法は何か」という配慮を教えなければいけないという。

それをふまえ、午後の分科会では、Flashを使った教材作成のワークショップと、学生が参加者を生徒に見立てて行う模擬授業が行われ、それぞれに意見交換が行われた。

 「これまでの研究、実践の中で、よりよい『情報』の授業をつくっていくための方法を、教員を輩出する大学側、教育 現場の高校側の双方から考えるという当初の目的を、ある程度達成できたものと思っています」と同大事務局の村越伸氏は胸を張る。

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