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【第63号】

2009/07/10

大学は、まもなくオープンキャンパスシーズンに突入する。つい最近、その告知広告でジャックされた車両に乗り合わせたが、開催日程が分かっても、残念ながらそれ以上のことが伝わってこなかった▼今、世の中はあらゆる広告ツールで溢れている。ブログもその一つの例と言えるだろう。個人で開設している人は多いものの、大学ではなかなか敷居の高いツールのようだ。その中で、率先して開設し、さらに成功しているのが美術大学だ。多くの受験生や保護者も見ているという▼6月14日、武蔵野美術大学のオープンキャンパスでブログの可能性などを探る「美大ブログサミット」が開催された。学内で何が行われているかが分かりやすい記事に、読み手の反応が最も良いという▼早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所の調査によると、人気のあるブログには、「物語性」と「読み手への呼びかけ」があり、それが影響力を左右するという▼これは、何もブログだけに限ったことではない。送り手の意図したことが、受け手の頭の中で情景として描かれたとき、人の心は動くものだ▼オープンキャンパスは、人との触れ合いなど、生の体験ができる貴重な機会。単に楽しいだけに終わらせず、入学してからの物語が参加者の頭に描かれるものとなってほしい。

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