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第10号(平成23年4月25日発行) ダンスヴォーカルグループ「超新星」リーダー ユナクさん

2012/06/04

自分のペースで夢に向かって歩んでほしい

 

超新星

ユナク

 

韓国出身の男性6人組ダンスヴォーカルグループ「超新星」。

 リーダーを務めるユナクさんは、日本語が堪能なことから、メンバーの通訳も担っています。日本語の習得には、母国の高校を卒業後、愛知大学(名古屋市)で4年間、勉強をしていたといいます――。

 韓国と日本を歌でつなぐユナクさんの進路ストーリーを紐解いてみましょう。

 

アニメや漫画から日本に興味

 韓国では、日本のアニメや漫画を楽しんでいたので、ちょっとした日本語は理解できました。そんなある日、先生から「日本語が得意なら、将来は日本の国費奨学金制度で留学してみたらどうか」と勧められたのがきっかけで、日本に対して興味を抱くようになりました。大学入試で必要な「日本語能力試験1級」に合格するための勉強を高校2年生から始め、留学希望者用の特別クラスで、同級生と支え合いながら勉強をしていました。

 

日本語と経営が学びたい

 将来はアジア全域で活躍できる経営者になりたいと思っていたので、日本語を勉強しながら経済・経営学も学べる大学を中心に調べました。いくつか候補を絞り込むうちに、アジア圏への短期留学制度が充実している愛知大学を知り、しかも僕のいた高校と提携していることにも縁を感じ、第一志望としました。入試は、面接と筆記試験があり、解答は全て漢字。漢字は、最初は覚えるのが大変でしたね。僕の高校では、留学している経験のある先輩から代々受け継がれる受験対策ノートがあって、詳しくまとめられているので、とても助かったことを覚えています。猛勉強の末、試験に合格した時は、「本当? やった!」って大喜びしました。

 

授業を録音しながら勉強

 来日してきた当初、日本語を理解するのに精一杯でした。文法が分かっていても、実際のしゃべり方は全然違うし、とても早口。それで僕が思いついたのが、先生の了解を得て、授業を録音するということ。授業が終わったら、それを聞きながら図書館でノート整理をしていたんです。自分で言うのも変ですが、その繰り返しで日本語が上達。会話ができるようになると友人が増え、さらに話せるようになりました。

 

偶然が生んだ「超新星」との出会い

 在学中にアルバイトでモデル活動はしていましたが、将来の仕事としては意識していませんでした。ところが、たまたま僕がテレビに出演したのを、韓国の事務所の社長が偶然見ていて、そのことがきっかけで、「超新星」のメンバーとしてスカウトを受けました。戸惑いましたが、韓国と日本で活動するグループだと聞いて、自分の夢と重なり、挑戦することに決めたんです。 

 デビューまでは、練習生として、毎日ダンスや歌のレッスンを重ねました。辛いことも多かったですが、それを乗り越えたメンバーだからこそ、こんなに強い絆で結ばれたのだろうと思います。日韓の懸け橋となれるグループを目指したいですね。

 

Profile

超新星(ちょうしんせい)。2009年日本デビュー。メンバー全員の身長が180cm以上というモデル並みのスタイルに加え、完成度の高いダンスパフォーマンスで日韓両国から高い評価を得ている。


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