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〔第91号〕

2013/02/13

 凍えるような寒さが続く中、新しい年を迎えた。いつものことながら身が引き締まる思いだ。今年の干支は「巳」。ヘビは、その特徴的な脱皮のさまから「復活」や「再生」の象徴とされ、古来より信仰の対象として「豊穣神」「天候神」などと崇められてきた▼東日本大震災からの復興、長期化する経済不況からの再生、そして新しい国づくりへと、まるでいまの日本が抱える課題に対する示唆であるかのようなヘビの登場に感慨を深くした。願わくは新しい自分への脱皮の期待も込めて「巳年」が転機になればと思う▼受験シーズンもいよいよ本番が目前に迫っている。大学入試センター試験は1月19・20日の二日間。受験生にとってはまさに人生の岐路に立つ瞬間であり、その後の新しい自分に出会う一つの契機ともなるに違いない。実力を発揮するためにも、あともうひと踏ん張りを期待したい▼2月に入れば入学試験はピークを迎えるだろう。この日のために多くの時間を費やしてきた。「長蛇を逸する」ことのないように合格を目指してラストスパートをかけ、晴れて志望大学に進むことができたなら、その時は「竜頭蛇尾」にならぬよう勉学に励んで欲しいと願う次第だ。

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