これから求められる新しい教育テストや、その基盤技術の研究開発をする「教育テスト研究センター」（ＣＲＥＴ）が1月7日、発足した。ＮＰＯ法人として活動し、「教育テストの評価・解析研究」、「教育テストの問題開発研究」、「教育テストの基盤設計研究」の３部門を活動の基盤としていく。

　今後は、3年前にＰＩＳＡテストで大きく報道された「ＯＥＣＤ」や、ＴＯＥＩＣで知られる「ＥＴＳ」などの世界の教育研究機関と連携をすることを視野に入れている。また、情報誌の発行、シンポジウムを開催するなど、社会へ情報発信をしていく予定だ。日本だけでなく世界の教育水準向上の貢献を目指していく。

　日本では現在、教育テストの開発・研究が進んでいるとはいえない状況にある。同センターは、こうした状況に一石を投じることができるか、今後の研究活動に注目が集まることとなるだろう。同センターのロゴは、日本の伝統遊戯である「羽根つき」をモチーフにしている。世界へ羽ばたくセンターとなるか、期待したい。

■3／21シンポジウムを開催

◎CRET国際シンポジウム2007.3
日時：2007年3月21日（水）　13：00～18：00（予定）
テーマ：「今後、世の中で必要となる教育測定領域（仮）」
基調講演：アンドレア・シュライヒャー氏（OECD）　他4名の講演者を予定
場所：東京大学　本郷キャンパス理学部1号館　小柴ホール
詳しくは、同センターホームページ　http://www.cret.or.jp/まで