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「第119号」

2015/05/12

新しい生活が始まって、早いもので1カ月が過ぎた。おそらくは楽しみにしていたであろうゴールデンウィークも明け、新社会人や新入生たちが、いわゆる「五月病」になってしまっていないかが気にかかる▼五月病にかかりやすい人の特徴として挙げられるのが、落ち込みやすい性格だ。例えば、何かしらの失敗をしてしまった時、落ち込まない人は、「何がいけなかったんだろうか」と、それまでのプロセスに思いをめぐらすのに対し、落ち込みやすい人は、「自分はどうしてこんなにダメなんだろう」と、自分自身を責めてしまうのだという▼こうした人たちに共通する特徴は、自分で自分を肯定することが下手なことであると聞く。五月病の予防のためには、ストレスをどう発散していくかが大切だ。休日までため込んで発散するよりも、その日のうちに解消して、新たな気持ちで次の日に取り組みたい▼就職や異動、一人暮らし、そして新入学や進学など、新しい環境に適応しようと張り切り過ぎてしまうことが、考える以上に負荷となるのだろう。さわやかな風が吹き抜けるこの季節に相応しく、ひと呼吸おいて新しい生活を楽しむことのできる余裕を持ち合わせたいものだ。

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