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「124号」

2015/10/15

「ラグビーワールドカップ2015」が盛り上がりを見せている。日本は世界ランク3位の南アフリカ共和国に歴史的大勝利を収め、列島は歓喜に沸いた▼とりわけ五郎丸歩選手に注がれる視線が熱い。キックの前に行う、忍者を彷彿とさせるポーズは一躍注目を集め、子どもたちの間ではすでにマネが流行っているそうだ▼下半身の力を抜くためのルーティンで、この動作を始めてからキックの安定力が飛躍的に高まったという。自分の中のルーティンを決めて実行することは、精神が落ち着き、良い結果につながりやすいことが科学的にも証明されている▼学術界からも吉報が届いた。北里大学の大村智特別栄誉教授によるノーベル賞受賞である。聞けば、大村氏にもルーティンがあり、それは財布に小袋を入れて持ち歩くことだとか。「絶えず新しいものを見つける」という心構えが持てるのだと明かす▼センター試験まで残すところあと3カ月。受験生たちは勉強というルーティンに全力投球に違いない。しかし、ルーティンのためのルーティンに陥ることは避けたい。自分だけの特別なルーティンを見つけることで効率的な学習につながり、良い結果が得られることに期待したい。

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