3月9日、千葉工業大学において第2回産官学連携フォーラムが行われた。今回は、オープンラボと題して、同大の研究室で現在行われている研究を紹介し、産業界や地域社会との情報交換を目的としている。

　研究分野を発表したのは、同大を代表する5人の教授。会場には、50名ほどの製造業、情報産業、携帯電話会社などの企業人や学生が集まり、研究発表に熱心に耳を傾けていた。

　情報科学部の屋代智之助教授の「情報通信技術を用いた位置情報サービス」に関する発表では、現在のＩＴＳ（高度道路交通システム）が抱える問題点を指摘しながら、情報通信技術にできる新たな試みを提示した。質疑応答では、各企業人から高度な質問が飛び交い、ビジネスへ発展できる可能性を探っていた。

　その後の研究室公開では、実際に見学する人や、教授に共同研究の提案や技術相談をする姿が見られた。

　同大のこうした取り組みは、産業界にとって、大学の研究内容を知ることができ、自社の技術について発展的に考えることのできるよい機会となる。また、学生にとっても、企業との交流ができ、そして自分の行っている研究が、社会にどう役立つかを知ることができたのではないだろうか。