「133・134合併号」
2016/07/15
連日の酷暑である。今年は記録的な猛暑になるとの予報もあり、なるほど7月7日の七夕は東京都内の最高気温が36・7度と、今年一番の暑さになった。地方大会が開幕した、夏の風物詩である高校野球は各地で熱戦を展開している。あらためて、夏本番の到来を感じる▼10日、こちらも熱い戦いを繰り広げた「第24回参議院議員通常選挙」が投開票された。与党が、改選121議席のうち、過半数を大きく上回る合計70議席を確保したとかまびすしいが、とりわけ注目されたのは、選挙権年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられた点だろう▼総務省調査によれば、18歳の投票率は51・17%、19歳は39・66%で、両者を合わせた投票率は45・45%だった。18歳と19歳で投票率に10㌽以上の差が見られたのは、高校側の対応が大きいという。最近は高校内で模擬選挙の導入事例が相次いでおり、選挙を身近に感じる取り組みが奏功したと言えそうだ。先生方の努力に感謝したい▼いずれにしろ、若者を取り巻く課題は山積みである。これまで蚊帳の外に置かれていた若い世代の社会参加で、日本がどのような方向に進むのか。若者の姿がよく似合う、そんなあつい季節なら大歓迎だ。
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