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148号

2017/10/18

 窓を開けると、涼しい秋風が通り過ぎる。「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」とはよく言ったもので、何をするにも心地よい季節だ。突き抜けるような青空のもと、大学も学園祭でにぎやかになってきた▼10月と言えば、高校3年生は全国的な模擬試験が始まる頃だろう。思うような結果が出なくても、一般入試ならまだあと数カ月の猶予がある。AO入試や推薦入試で志望校に合格している友人に接すると、涼しい顔をしてばかりもいられない▼しかし、そうした刺激を受けつつも、勉強に本腰を入れてくれるとは限らない。むしろ、残念ながらそうした生徒ばかりではないに違いない。苦手で興味のない勉強など、大人でもやる気にはならないものだ。偏差値でライバルと比較されたりするものだから「自分を信じてマイペースに続ける」など、並大抵のことではない▼それでも、ある時期に無理にでも頑張ることが人の一生を決めることがあると伝えたい。この時期の努力にそれほどの意味があったとは、後からでないと気づかないだろう。何かしたくなる秋だからこそ「いま」頑張って欲しい。青く高い空から眺めるような気持ちで、駆け出すみんなを応援したい。

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