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変幻自在の新型ロボット発明 千葉工業大学
2007/08/02
HallucⅡは、1脚につき7つのモーターをつけた8本脚の多間接ホイール・モジュール搭載型のロボット。車輪により移動する「ビークル(車両)モード」、昆虫のように歩く「インセクト(昆虫)モード」、4足動物のように動く「アニマル(動物)モード」の3形態に変形できる。
車体には多数のセンサーを搭載し、周囲の障害物を検出。車体を平行に保ったまま12.5cmまでの高さの障害物を乗り越えることも可能。最大登坂角度は40度。
この開発は、ロボット用の安価で高性能なモーターや部品の普及(未来技術への準備)や、舗装道路なしで自然の中を破壊せずに移動する(環境と技術の共存)ことなど、未来の社会環境を見据えたもの。当面は救急車、レスキューなどの特殊車両や、物流、福祉車両への応用をめざすが、将来的には「環境と共存する未来の乗り物」としての活躍を想定しているという。
「車が生まれてから、今まではたった1つのエンジンで動いてきたが、そろそろ人間のように筋肉がついていて自由度の高い自動車が世に出てきてもよい頃だと考えたのがきっかけ」だと、開発者の古田貴之氏・同大未来ロボット技術研究センター所長は語る。
このHallucⅡは、ロボットを操縦できる操縦装置・Hull(ハル)と一緒に、8月1日からお台場の日本科学未来館(東京都江東区)で展示される。ロボットの操縦席のような操縦装置は、操作体験可能(要受付・先着順)。
■千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo) オフィシャルHP
http://www.furo.org/