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150号

2017/12/15

 平成29年も残すところ3週間程度となった。ついこの前、新年の挨拶を交わしたと思ったのも束の間、街にはイルミネーションが輝き、いやがうえにも年の瀬を感じる季節となった▼輝くと言えば、最近では将棋の羽生善治九段だろう。12月5日に渡辺明竜王を破り、竜王位を奪取。史上初の「永世七冠」を達成した。将棋界には王座・王位・棋聖・棋王・王将・名人・竜王の全7タイトルがあり、「通算5期」や「連続5期」など、所定の条件を満たすことで、そのタイトルの永世称号が与えられる。永世七冠は前人未到のことで、その快挙に列島は沸いた▼振り返れば、今年は将棋界が大きくスポットを浴びた一年だった。中学生棋士の藤井聡太四段がプロデビューから29連勝を飾るなど、その快進撃は社会現象となった。非公式戦ながら、その二人の対局を藤井四段が制したことも興味深いが、両者に共通するのは並々ならぬ努力を惜しまないという姿勢だろう▼大学入試センター試験までおよそ1カ月。受験生はこれまで積み重ねてきた努力を信じて、ラストスパートをかけて欲しい。イルミネーションよりも輝くに違いない吉報を手にできるよう、陰ながらエールを送りたい。


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