153号
2018/03/10
4年に一度のオリンピック冬季競技大会が韓国の平昌で開催され、日本の選手は金が4個、銀が5個、銅が4個と、1998年に開催された長野五輪を超えるメダル数を獲得した。大会中は、熱心なファンを中心に、多くの人々が映像の前で固唾を呑んで見守っていたに違いない▼「固唾を呑む」とは、ことの成り行きが気がかりで、息をこらして見守る様子や緊張している様子を表す。その意味では、受験生を抱える高校教員のほとんどは、一般入試や大学入試センター試験利用入試に臨む教え子たちをまさに固唾を呑んで見守っていることだろう▼3月1日、来春2019年3月卒業予定の大学生・短期大学生を対象とする就職・採用活動が解禁され、いよいよ就活も本格化してきた。いわゆる「18年新卒」に引き続き、「19年新卒」もまた売り手市場との予測の通り、短期決戦の様相を呈していくのだろうか。固唾を呑んで人事・採用担当者の話に耳を傾ける若者たちの姿が目に浮かぶようだ▼寒い日が続いた日本列島にも、ようやく春が訪れつつある。草花が芽吹き、色鮮やかな季節はもう目の前だ。春一番に背中を押され、走り出す彼ら・彼女らを応援したい。
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