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154号

2018/04/16

 母校が春の「第90回記念選抜高等学校野球大会」に出場を果たした。大会は、屈指の強豪校・大阪桐蔭高校の2連覇で幕を閉じたが、ハレの舞台に立った彼らを先輩として誇らしく思う。2018年の米メジャーリーグではエンゼルス・大谷翔平選手が初勝利、連続本塁打と、圧巻の「二刀流」デビューを飾った。驚異のパフォーマンスに早くも今季MVPに推す声があると聞く▼18年は大学界にとっても大きな節目の年となりそうだ。その象徴が「2018年問題」だろう。少子化が進行し、18歳人口が減少に転じる今年、大学はより一層改革を推進し、選ばれる大学を目指していく▼一方、20年度から導入される「大学入学共通テスト」に先立ち、各大学・短期大学ではすでに入試改革に走り出している。この新テストで気になるのは、英語の4技能を測るために活用するとされた民間資格・検定試験に対する温度差が露わになってきたことだ。「専門職大学」の開学も気になる▼満開の桜に出迎えられた今年の新高校1年生は新テストの最初の受験世代となる。不透明な先行きに怯むことなく、実力と民間資格・検定試験の「二刀流」で大学受験を乗り越えることを期待したい。

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