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155号

2018/05/14

 平成30年5月1日、この日を境に「平成」は残り1年を切った。来年には新元号へと切り替わり、新たな歴史が紡がれていく▼平成を振り返ると、バブル経済の崩壊が印象的だ。景気回復を期して、消費税が導入される一方、阪神・淡路大震災や東日本大震災など、数多くの天災に見舞われた時代だった。パソコンやスマートフォンなどの普及が暮らしや経済を大きく変え、誰もがインターネットを通じて、世界に発信することが容易になった反面、直接言葉を交わしたり、地域やコミュニティと関わったりすることが少なくなったのも事実だ▼将来的には人間の能力を超えると喧伝されるAI(人工知能)やITの発展も著しく、教育界においても、伝統的な書類や紙に代わって、インターネットを経由した「WEB出願」を導入する大学・短期大学が飛躍的に増加している▼新しい時代を象徴するように、大学入試もまた大きく変わろうとしている。大切なのは時代がどのようになろうとも自力で新しい地平を切り拓いていくとの気概だろう。主体的に学ぶ姿勢を忘れないことでその精神と実践的な能力を醸成し、視界が不良な不確実性の時代に備えたい。


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