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178号

2020/04/16

 まぶしい春の陽ざしを感じられる日が増え、駅前の往来に植えられた菜の花やポピーが美しく咲き誇っている。4月は新年度ということもあり、気分を一新して迎えることが多いが、今年はそう簡単にはいかないようだ▼新型コロナウイルス感染症の罹患者の急増を受けて、国内の一部地域に「緊急事態宣言」が発令された。不要不急の外出の自粛や学校の休校など、人と人との接触の機会を可能な限り減らすための措置とされるが、この春に高校や大学へ進学する若者の不安はひときわ大きなものとなっただろう▼反面、一部の学校では、スマートフォンやパソコンを活用したオンライン授業などを実施するケースもあるようだ。また、大手携帯3社が学生のICT環境の整備に向けた支援の実施を表明したと聞く。事態が落ち着くまでの臨時的な対応となる気配だが、自宅待機を続ける学生にとっては一筋の光明となるだろう▼新型コロナウイルス感染症による社会の混乱が続く中、新しい発想や技術で事態を切り拓こうとする動きも見られている。こうした積み重ねが難局を打開することも十分あり得るだろう。今回の一連の騒動が契機となり、「禍を転じて福と為す」ことを期待したい。


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