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201号

2022/03/23

 春の到来が目前だ。しかし、不安定な世界情勢は依然として解消されていない。新型コロナウイルス感染症の収束は不透明で、公共料金や相次ぐ物価の値上がり、また突如として勃発した武力紛争……平穏無事な日々はなかなか訪れそうにない。社会が混沌とする現代だからこそ、〝生きる力〞を身につけておくことが必要なのだろう▼4月は高校関係者にとって大きな節目となりそうだ。成年年齢が従来の20歳から18歳へと引き下げられる。また、「改訂学習指導要領」に基づき、「金融教育」がスタートする▼スマートフォンやインターネットなどの情報技術が発達し、簡単にモノを買えるようになったいま、金融・経済の仕組みを学ぶことで、働くことの重要性や金銭に対する価値の重さを知るという理念は歓迎したい。金銭を通して経済の仕組みやキャリアを見つめることができ、多方面に向いた〝生きる力〞を養うことができそうだ▼高校に進学する生徒は、アルバイトやボランティアを通じて社会とつながり、〝生きる力〞を養おう。社会ならではの学びや発見があるに違いない。不安定な世の中ではあるが、どのように生きていくかをじっくり考える令和4年度になりそうだ。



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