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212号

2023/02/20

 「如月」の異称に相応しく、2月に入り、厳しい寒さを感じる日が続いている。資源価格の高騰や光熱費の値上げが相次ぐ一方、巷間かまびすしいのは企業による賃上げの話題だ。家計が冷え込む中、未来はもちろん、現在に対して明るく前向きになれる結果を期待したい▼岸田文雄内閣総理大臣は過日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、現在の感染症法上の「2類相当」から「5類」に引き下げる方針を表明した。感染拡大に伴い、マスク着用をはじめとするさまざまな新常態が生まれたが、それらが再び感染拡大以前と同様に戻るか、あるいは新しい「常態」へと自然に移行するのか、いずれにしろ時間と社会の合意が必要になるはずだ▼受験生はラストスパートをかけている時期だろう。晴れて志望大学に合格し、4月入学を果たした世界で見えるのはどのような光景なのか。しかし、おそらく彼ら・彼女らがCOVID-19感染拡大とそれに伴う社会的な混乱とを青春時代に紐づけて記憶することからは逃れられないに違いない。それでも生徒の一人ひとりが自分らしい進路ストーリーを描き、アフターコロナの新しい未来を切り拓いていくことを応援したい。




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