4月は入学式・入社式をはじめとする出会いのシーズンだ。大学生になった人、新社会人になった人、それぞれが新しい進路に第一歩を踏み出した▼進学先・就職先の門を学生や社員として晴れてくぐることができた時、新天地への期待だけではなく不安を覚える人も少なくないだろう。選びに選び抜いた進路であっても、この季節はとかく感情が揺れ動きやすい▼進学・就職のどちらでも、仲の良い友人と別れて新たに人間関係を築き上げたり、慣れない環境・立場で自身のタスクをこなしたりと、苦労が多いのも事実だ。また、いま歩み始めたその進路自体が、誰しもが心から希望していたものであるとは限らない▼選択肢には仲の良い友人と同じ進路やより楽ができるもの、別の機会まで次を待つということもあったに違いない。それでも、この4月にいまの環境に至る選択肢を選んだのは、自分の意志であることは銘記して然るべきだろう▼その意志は自信につながり、さらに先の未来における転機で再び進路選択を迫られた際、より良い選択をする力になるに違いない。どのような選択であれ、新たな一歩を自身の意志で踏み出した人々には、胸を張って新生活に飛び込んで欲しい。